第三十三話 新たな道筋
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自分の心配をしていたということや、エースだって言った事に驚いているのだ。
「―――ああ、悪かった。そうだな、何時までも塞ぎ込んでる訳には行かないよな。シン、ちょっと付き合え」
「え、何処に?」
「シミュレーションだ。鈍った腕を鍛えなおさないとな。だからお前くらいが丁度いい」
「なッ!?ブランクありで俺に勝てるって言うのかよ!!」
(キラを討つ事が本当に正しい道だったのかはわからない。それでもこうやって俺達は平和の為に前に進んでいくべきなんだ)
アスランはそう思い、服を着替えてからシンと一緒にシミュレーターに向かっていった。
◇
「コイツがレクイエムの要ね……」
「ええ、中継ステーションと呼ばれ、これによって狙いを自由に定める事ができるとか」
ガーティ・ルーに乗り込んでいたネオは艦長のイアン・リーと共に製作途中の中継ステーションを眺めていた。
「しかし、これだけ大きいとなると攻撃を仕掛けるのも、守るのも難しくないかい?宇宙じゃ俺達は不利なんだぜ?」
元々ザフトの本陣は宇宙だ。その為にそれに対して攻撃を仕掛けれるレクイエムは連合軍にとって大いに役立つだろう。しかし、逆に言えばそれだけ宇宙にはザフト軍が屯しているということだ。確かに迂回させればこれほどの大きさであっても発見は困難だろう。しかし、一度目の不意打ちはともかく、二度目以降はこの巨大な施設を守る為に多大な戦力を割かねばならない。
更に言えば、中継ステーションの数は存外に多い。それら総てに戦力を分ければ、当然手薄になる所が一つや二つは出てくるだろう。
「何処でも狙えるって言うのは利点だが、存在が露見した時点で相手に動ける戦力があるなら不味いんじゃないかね?」
「どうやら、そういうわけでもないみたいですよ?これらの中継ステーションは狙いを正確にわからせないようにする為の目的もあるようです」
「如何いうことだ?」
「つまり、予め中継ステーションを様々な場所に用意しておく事によって複数の狙いを付け、相手に何処を狙わせるか悟らせないようにする事が重要らしいですね」
中継ステーションを大量に用意する事によって複数のルートによる攻撃が可能となり、様々な角度から好きな拠点を攻撃する事が出来る。レクイエムの最大の特徴はまさにそれだ。レクイエムを止める為には拠点である月面基地か、第一ステーションを押さえなければならない。
「なるほど―――なら露見した後は第一ステーションさえ守っておけば十分というわけか……」
よく考えていると、そう思って関心していると緊急通信が入る。通信内容を確認した後、その情報を読みネオはどう動くかをイアンに尋ねる。
「敵部隊の偵察……ナスカ級一隻にローラシア級が二隻か…
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