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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第07話
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たいものですな。
俊吾は内心の動揺を知られないように、言った。
「まぁ、苦手だな」
「理由を聞いてもいいかな?」
「いいけど、そこまでトラウマってほど酷くないからな。ただ、小学生の頃に女子から虐められてただけだよ。それで、女子に苦手意識が芽生えたって感じだ」
「じゃあ、僕と一緒にいるのも辛かったりする?」
「辛くないって言ったら嘘になるけど、意識しないようにすれば問題ない」
最早、意識しないってのも無理があるけどね。何とか口調で誤魔化してるけど。
「戻ってもいいよ?僕なら大丈夫だし」
「今の設定忘れたか?シャルルは風邪引いてる設定なんだから俺がいないとやばいだろ。病人放置して自分に部屋に戻ったら俺の評判悪くなりそうだし。それに、自分で撒いた種だしな」
「何か……ごめん」
「謝るなって。逆に俺が罪悪感を感じるから」
その後二人は、静かに各々の好きなことをやっていたが俊吾は年間スケジュール表を見ながら色々と考えていた。
このままシャルルを匿うのも酷だよな……。いっそ誰かに暴露して協力を仰ぐか?そうなると、人選的には楯無さんしかいないよな。生徒会長だし、色々協力を求められそうだ。取り敢えず、一区切りとしては二週間後の学年別トーナメントか……。というか、学年別トーナメントがあるのを今知ったわ。完全に確認不足だった。
三年間、シャルルの性別を隠しきれるかと言ったらNOだろう。バレてしまい気が緩んでる今の状態では行ったら一ヶ月持つか持たないかってとこだ。いっそ、バラしてもいい気がするが、そうするとシャルルが危険な目に会う確率が上がってしまう。…………どうしたもんか。楯無さんに相談してからかな、このことは。そうと決まれば、シャルルに言わないと。無断でやるのも気が引けるし。
「なぁ、シャルル」
「どうしたの?俊吾」
シャルルはファッション雑誌を読んでいたが、俊吾が話しかけると目線を外し俊吾に向けた。
「正直言って、このままじゃシャルルが女だってバレるのは時間の問題だと思う。だから、協力者をつくろうと思うんだけど」
「協力者って?」
「生徒会長の更識楯無さん。一回見たことだろ?」
ぶっちゃけ、見たのはいい思い出ではない。俊吾の中だけだが。シャルルはどこか悩んでいるようだった。そして、結論が出たらしく口を開く。
「……出来れば協力者は作りたくないかな」
「どうしてだ?」
「理由は、あんまり人に迷惑かけたくないからかな。確かに、俊吾の言うとおりそのうち僕が女だってバレちゃうんだろうね。だけど、待ってくれないか?もう少ししたら区切りを付けるから」
「もう少しってどれくらいだ?」
「大体、学年別トーナメントが終わったあたりかな」
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