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剣の世界の銃使い
プロローグ
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からないが。
この世界、SAOの謳い文句《剣がプレイヤーを象徴する世界》を完全に壊す、俺のユニークスキルだ。
出現の条件がはっきり判明していない武器スキル、ランダム条件ではとさえ言われている、それが《エクストラスキル》と呼ばれるものだ。さらに、十数種類知られているエクストラスキルのほとんどは最低でも十人以上が習得に成功しているが、習得者が一人しかいないエクストラスキルを《ユニークスキル》という。今まで発見されて世間に広まっているユニークスキルは、とある有名人の《神聖剣》だけだ。
一応習得者は俺一人しかいないと断言はできるが、実はこのスキル、俺は出現情報を分かっている。そう言う意味では、ユニークスキルではないのかもしれないが・・・・。
ほかのことを考え始めた頭を切り替え、再度視線の先にいるモンスターに意識を向ける。
銃を構え、取り付けてあるスコープを覗く。一気に視界が近くなり、やつの姿がありありと見える。周囲を警戒してはいるが、まだこちらには気づけていないようだった。狙いは確実に一発で落とすために頭。わずかに銃身を動かし、照準を頭に合わせる。
念のためもう一度周囲の索敵。問題無い。
準備完了。引き金を引く。

タァン

乾いた銃声が鳴り響く。一応、消音器(サイレンサー)もある事はあるが、周りに誰もいないし、あれをつけると命中率が落ちるので普段はつけてない。
銃から放たれた弾は、狙いに寸分違わずブルーサラマンダーの頭に吸い込まれていく。

ドスッ

弾が狙いどうり命中し、2度目の音が鳴る。その瞬間、ガラス塊を割り砕くような大音響と共に、微細なポリゴンの欠片となって爆散した。
よし、終了。
完全に消滅したのを確認し、もう一度右手を振る。アイテムリストに素材が入っているのをちらりと確認しながら、銃を仕舞い、もとの武器へと戻す。
できるだけ(これ)は隠しておきたい。別にしつこくつきまとってくる程度なら我慢できるだろうが、下手にプレイヤーどもに見つかって騒がれたら堪ったもんじゃないからな。

「さてと、帰りますかね・・」

目的はもう達成したし、もうここにいる理由もない。それでなくても、この層のモンスターとまともにやりあったら苦戦することは見に見えてるし。
元来た道をもどりながら、転移門がある主街区に向い進み始める。



全てはあの時始まった・・・・・
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