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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
外伝
外伝1:フェイト編
第7話:過去に向き合うということ
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って」

「知ってるけど・・・まさか!?」

「うん。 私ね、あの事件に関わってたんだ。 起こした側で」

「そんな・・・ウソでしょ?」

驚きで目を見開くゲオルグに向かってフェイトは首を横に振った。

「嘘じゃないよ。ホントのこと」

そう言ってフェイトは自分がPT事件になぜ、どう関わったのか。
そして自身の生まれについて話し始めた。
フェイトが話している間、ゲオルグは身じろぎもせずフェイトの話す
一言一言に聞き入っていた。

「・・・って感じかな」

フェイトが話を終えてもゲオルグはベッドに腰を下ろしたまま、
身動きひとつすることもできなかった。
それだけフェイトの話したことに圧倒されていた。

「・・・なんで?」

ゲオルグは顔を上げると、呟くような声を上げた。

「なんで僕にそんなことを話してくれたの?」

ゲオルグにそう尋ねられたフェイトは微笑を浮かべていた。

「隊長からゲオルグの話を聞いちゃったからかな。
 あと、ゲオルグに私のことを知って欲しかったから」

「フェイトさんのことを?」

「うん」

ゲオルグの問いにフェイトは頷きを返す。

「私も事件のあとしばらくはいろいろ考えちゃったから、
 ゲオルグが前の失敗を引きずっちゃう気持ちがよく判るんだ。
 だから、ゲオルグは一人じゃないんだよって伝えたくて」

フェイトの言葉を聞いたゲオルグはハッと顔を上げた。
その前には変わらず微笑を浮かべるフェイトの顔があった。

(いつまでも前のことで悩んでても仕方ない・・・か)

「そっか・・・。ありがとう、フェイトさん」

そう言ったゲオルグの顔にはかすかに笑みが浮かんでいた。

「これからはもうちょっと前向きにいろんなことを考えるようにするよ」

「うん、それがいいよ」

ゲオルグの言葉にフェイトは笑顔で頷いた。

「じゃあ、ミュンツァー隊長が呼んでるから行こうよ」

ゲオルグはフェイトの言葉に頷いてベッドから立ち上がったが、
自分の格好を見て我に返った。

「ゴメン、フェイトさん。 制服に着替えるから先に行ってて」

「あ・・・うん。 じゃあ、先に行ってるね」

フェイトは顔を少し赤らめてゲオルグに背を向けると、扉に足を向けた。
扉を開けようとした時、フェイトは思い出したように口を開く。

「そういえば、もうひとつ言っておきたいことがあるんだった」

「ん、何?」

ゲオルグがフェイトの背に向かって問いかけると、フェイトは背を向けたまま
答える。

「私のことは、フェイトって呼んでほしいな」

「え? 今までだってフェイトさんのことはそう呼んできたでしょ?」

ゲオルグが首を傾げてそう言
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