暁 〜小説投稿サイト〜
ゲルググSEED DESTINY
第三十一話 エンジェルダウン
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
うに機動しながらゲルググを撃ち抜く。

「フン、やるではないか!しかし、そう簡単に私を倒せると思うなよ!」

ギャンのビームサーベルの先端をフリーダムに向けて指差すように構える。しかし、それは迂闊な行為であった。

「なッ!?騎士の決闘に不意打ちだとおォォ―――!」

ビームサーベルの持ち手をフリーダムの正面に構えるということは、シールドは逆の方向―――つまりフリーダムにとってはシールドを後ろに持っている状態になるということである。当然、決闘とは思っていないフリーダムはあっさりと攻撃を仕掛ける。結果、ギャンは頭部を撃ち抜かれる。

『馬鹿が……』

アレックはどうしようもない戦友の馬鹿さ加減に呆れてものも言えないといった風に頭を押さえる。無事な機体は自身の乗っているガルバルディとウィラード部隊の機体位しかいないが、何とかせざる得ないと気を引きしめて攻めかかる。

『落とすのは難しいだろうが、黙って仲間がやられるのを見ているわけにはいかないのでな。獲らせてもらうぞ』

先程のギャンもそうだったが、彼等の機体のコンセプトは特化型であるということだ。ギャンが近接戦での格闘能力が高いように、ガルバルディは機動力や運動性能が極限に高められている。その為、フライトユニットを必要とせず、空戦を行うことが出来るのだが、逆に言ってしまえばそれらの機体はそれに応じた弱点を持っている。
ギャンは射撃武装が貧弱であり、ガルバルディは装甲が薄い為、直撃を受けなくとも戦闘不能になる可能性がある。実際、クラウはスウェンとの戦いの際に腕を失い落下したせいで、彼の搭乗機であったガルバルディβは起動しなくなった。単純に言えばガルバルディは酷く脆い。ガルバルディやギャンは試作機である以上、そういった欠点を持つことは仕方のないこととはいえ、それならば安定した性能を持つ機体の方が良いと思うがそれは我侭というものだろうか。
しかしながら、今ある機体で最大の戦果を発揮する。軍人として、そして武人としてそれは当たり前の事だ。

『そして、この戦いにおいて我々の利点は数だ。いいか、攻撃をまともに食らうな!注意して距離を取っておけばそうそう撃たれる事などない!』

そうは言うものの、機動力でフリーダムを相手に勝るガルバルディ位でしか実践は不可能だろう。バビは重武装によって機動力が下がっている。他の機体もフリーダムに比べれば機動力は殆どが下だ。
一撃離脱を基本に、フリーダムを抑え込み足止めするアレック。彼は緑服でありながら白のカラーで機体を染めることが出来る程の実力者だ。勝とうとするならともかく、フリーダムを相手に足止めすることが出来る程度の実力は十分あるといえた。
ミネルバがじきに到着する。果たしてその時、彼等の運命はどうなるのか。それは運命の女神にしかわからな
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ