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ゲルググSEED DESTINY
第三十一話 エンジェルダウン
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ラードは全軍でかかる様に進言した副官に対して多少馬鹿にしたように返答する。一騎当千などというのは誇張でもなんでもない。ただの事実だ。少なくとも戦争を終わらせるきっかけは少数のエリートなのだとザフトが判断し、一機で様々な事が可能なインパルスなどといったセカンドシリーズが生み出される程度には事実なのである。

「そんな相手にわざわざMSを被弾させる為だけに出す必要などあるまい。アイツ等に関してはグラスゴーの奴が引き受けるだろうさ。こちらは後ろから突く様に牽制していればいい」

説明されて引き下がる副官。それでも多少は納得がいかないのか不満気な様子を隠そうともせずにいる。

「戦いに対する見積もりが甘いのだよ。とはいえ、あれ一機の働きでアークエンジェルを守ったり、戦争が勝てるなどと言うほど甘いものではない。戦争とはそういうものだ」

如何にフリーダムと言えど、同様の戦果を期待して造られ、同じように多大な戦果をあげたミネルバのMS隊が到着すれば彼等とて落とせるはずだ。そう言いながら彼はアークエンジェルを追い込んでいった。







「ハハハ、この華麗な私の攻撃を前に、恐れ戦くが良い!」

ギャンに搭乗しているルドルフはそう高らかに声を上げながらフリーダムと戦っていた。勿論、フリーダムを相手にするのにルドルフ一人では荷が重い。アレックやゲルググG型に乗っている部隊が援護を行う。

『ルドルフ、前に出すぎるな!そいつは格が違うぞ!』

『この二機―――クソッ!?』

ギャンの専用ビームサーベルがフリーダムを攻め続ける。連続で放たれる突きを避けるフリーダム。当然、反撃もするがシールドの防御力や腕の出力が高く、普通ならば衝撃で吹き飛ばされ、そのまま腕を斬られるであろう攻撃を受けてもよろけることすらない。

「近接戦闘でこの僕のギャンに勝てるなどと思わないで貰いたいね」

射撃武装を実弾系にすることによって、格闘戦闘における戦闘力を上昇させているギャンは、こと格闘戦に関しては最高クラスの戦闘力を持っている。

『不味いな……ルドルフ―――下がれ!一旦落ち着くんだ』

とはいえ、いくらギャンの性能が優れていようともパイロットの差や動力が核であるフリーダムを相手にするのは厳しい。現にギャンは攻撃を受けているが、フリーダムは損傷一つしていない。
ゲルググG型が援護射撃を行いルドルフのギャンは納得いかない、と言いつつも距離を取る。ゲルググだけでなく、ウィラード隊の機体からの射撃による弾雨が襲い掛かるが、フリーダムには命中しない。
G型は地上での運用を目的としている為、こういった局地戦での戦闘力は高いがそれでもフリーダムを相手にするのは難しい。ギャンから距離を取る事が出来たフリーダムはそのまま距離を詰められないよ
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