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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#16 チーグルの森
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良かった。大丈夫だった? イオン」
アルは、イオンの肩に手を置きながら、そう訊いた。イオンは、突然色んな事が同時に起こって驚いていたが、それがアルと判ると、安心した様に表情を和らげた。
「アル!ありがとうございます」
助けてくれたのがアルだと言う事も判ったから、イオンは礼を言った。アルは、それを訊いて、ニコリと笑うと、立ち上がった。
「色々と、イオンには言いたい事はあるけど……、一先ず、こいつらを片付けてからだね」
アルは モンスターに改めて向き直した。ウルフだけじゃなく、木のモンスターや、丸っこい?モンスターもいる。名前は、確かオタオタ、とトレント、と言う名だったかな? と思い返していた。
一通りの数を確認した後。
「えっと、君達も……戦力として考えていいのかな?」
側にいた2人に、アルは訊いていた。戦力になるのとならないのでは、対処法が変わってくるからだ。そして、返答は。
「……ええ! もちろん!」
「ッたりめーだ!こいつらァ! よくもビビらせてくれやがって!!」
2人とも戦力だと言う事、戦えるとの事だった。正直、幸運だと思った。これだけ、戦える人数が居ればかなり心強いから。
「よし、OK!」
剣を持つルークが前衛を、杖、そして投げナイフを持つティアが後衛、そして、アルは拳と譜術。だから前衛後衛どこでもいける。
アルは、ここまで来る時の戦闘で、色々と試した。己の拳、そこに譜術によって、威力を高めたり 其々の音素を、属性を付与し戦う事もできるようになった。
前衛が1人後衛が1人、中盤が1人。……バランスが取れているパーティ、陣形としては理想的だった。
所々、攻撃は受けた様だが、それでも圧倒したのは3人の方だ。時間にして、数分。それでモンスターの群れを撃退する事に成功した。
戦闘を無事、終えるとアルは考える。
(………うん。やっぱり 戦いは何人かいてくれると、とても戦闘が楽になるね。前衛にいれば、後衛で詠唱に専念できるし、それに隙を突いて接近戦もしやすくなる。それに、この女の人は治癒の力も使えるみたい。もう1人の男の人は、何だか荒削りな感じはするけど、その型はしっかりとしている様にも感じる、ね。剣術の心得を持ってるって事かな。これまでは、ジェイドと共に戦った事はあるけれど、ジェイドも万能型だけれど、その性質はどちらかと言うと後衛の譜術士。だから、こんな整ったパーティは初めてだ。……2人にはお礼を言わないと)
2人の事を色々と評価したアルだけど、彼は基本的に戦闘に関してはそこまで得意、と言う訳じゃない。だけど、何故だか、身体は動く事ができ、戦闘も問題無かった。……あの声・・・が影響だった。
改めて考えたら……得体
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