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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#16 チーグルの森
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はモンスターだって多いだろうし、ジェイドがいるかもしれないけど、話を聞く限り、イオン1人だ。……アニスの苦労が少しわかったような気がした。
たった1人。護衛無しで外を出歩くなんて、危なすぎるだろう。
「とりあえず、イオンの事、心配だし……。うん、行こう。っと、その前に、出発の前に一通り準備しておこうかな」
アルはそう呟くと、村の道具屋へと向かった。因みに、お金に関しては、程度持たせてくれていたのだ。
アップル、オレンジグミ……などのサバイバル用品を購入し終えると、チーグルの森へと向かっていった。
その道中、何体かのモンスターと戦ったけれど、あのゴーレムに比べたらあまりにも小さく力も弱い。無理に倒しきらず、相手を追い払う。手傷を少々負ったが問題は全然無かった。
そして、暫く歩いて平原を超えると、森林地帯に場所は変わった。
〜チーグルの森〜
ここはエンゲーブより北部に位置する広大な森林。木々の葉が太陽の光を遮り、斑に森の中を照らしている。その森独特の香りは、自然の心地よさを現していた。
アルは、森に足を踏み入れて……第一声目に発したのは。
「すっごくでかい森だなぁ……。これじゃあ、イオンを探すのかなり骨が折れそうだ……」
森の大きさについて、だ。平原が続いていて、森が見えてきて、近づけば近づく程、その大きさが判る。そして、中に足を踏み入れたら、更に広大だと言う事を改めて感じていた。
森に足を踏み入れたその後、時折襲ってくるモンスターを退けながら、奥の方を探索を続ける。森の中、木々を超え、小川を超え……更に進んだ先で、複数の声が聞えてきた。
まだ先の方だったが、はっきりと聞こえてきた。……それは、声色から女の人と男の人の声。
合計で3人の声だ。中には聞き覚えのある声、……と言うか そのうち1人は間違いなくイオンの声だ。だから、アルは声がする方へと進んでいった。
イオンがこのチーグルの森についたのは、アルが到着する数十分前の事だ。歩行速度の関係で、アルは大分遅くに村を出たが、イオンにそれなりに追いついていたのだ。だが、森の中に先に入ったのはイオン。
モンスターに何度か襲われ、足元がふらついていた時、同じくチーグルの森に来ていた女の人がイオンを支えた。イオンはそれに気づくと。
「大丈夫です……。 少しだけ、ダアト式譜術を使いすぎただけで……。あなた方は 確か昨日エンゲーブにいらした?」
イオンは、少し立ち眩みをしながら、礼を言った。そして、女の人以外にも男の人も一緒にこの森へと来ていた。
「オレはルークだ」
「私は
神託の盾
(
オラクル
)
騎士団、大詠師モース旗下 情報部 第一小隊所属。 ティア・グ
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