旧校舎のディアボロス
第09話
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「うひゃー!悪魔の団体さまご到着!なになに、全員殺っちゃっていいの?くぁー!殺り甲斐あるー!!」
「悪いね。彼らは僕らの仲間なんだ。殺させるわけにはいかないよ」
「悪魔のくせに仲間意識バリバリでやんすなー。なに?君が受けとかそういうのかい?」
寒気がする。最近そう言ったことがひどくなったせいか敏感に反応してしまった。
「下品なものいいだ。だから『はぐれ悪魔祓い』をやっているんだろうね」
「そうですよー、ぼくちゃんはぐれ者。悪魔を滅多斬りに出来たら満足なんです」
「厄介なタイプだ。悪魔を狩ることを楽しんでいる。僕らにはもっとも害悪な存在だ」
「てめぇらクソみたいな連中に言われる筋合いなんざねぇっつーの!」
「悪魔にだって、ルールはありますわ」
朱乃さんが敵意と殺意をもってそう答える。
「いいねぇ。その熱い視線。これは恋?いや違う!これはまさしく殺意!最高!殺意は向けるのも向けられるのも大好きです!」
「―――なら消し飛びなさい」
最後に出てきた部長がフリードに向けて魔力を放つ。
だが、ギリギリの所で躱された。
「ごめんなさい、二人とも。まさか依頼主のもとに『はぐれ悪魔祓い』が訪れるなんて」
「先ほどまで結界が張られていたせいで気づきませんでしたの」
部長と朱乃さんがそういう。
フリードは朱乃さんの言葉を聞くとアーシアに怒気を放つ。
「なにしてんだよ!このクソアマ!結界はお前の仕事だろうが!」
そのままアーシアに攻撃を仕掛けようとするが
「だから、やらせるか!」
俺は杖を振り、フリードの後ろにあった花瓶を奴に向けて飛ばす。
「クソ!」
フリードは振り向きざまに光の剣を振るい、花瓶を斬る。
「あぁ、もうさっきから邪魔だなぁ。そこの人間わよ!」
「知るか。邪魔だと思うのならどこかに消えろ」
そんなやり取りをしていると部長がフリードに声をかける。
「私の下僕をずいぶんと可愛がってくれたようね?」
かなり威圧のある声。相当頭に来ているようだ。
「そりゃもう。本来なら更なる殺意を注いで上げるつもりでしたが邪魔が入りまして敵いませんでした」
その言葉に部長はさらに威圧を込めて言葉を紡ぐ。
「私は、私の下僕を傷つける輩を絶対に許さないようにしているの。ましてやあなたのような下劣な輩に傷つけられるなんて本当に我慢できないわ」
底冷えするくらいの殺意がリビングを覆う。だがその殺意も朱乃さんの言葉で消えてしまった。
「! 部長。複数の堕天使がこの家に近づいているようです。撤退した方がよろしいかと」
「! わかったわ。朱乃、すぐに準備を。サクヤ、すぐに逃げれるかしら?この魔法陣じゃ、眷属じゃないと飛ぶことができないの」
部長が心配そうに声をかける。
「大丈夫かと。幸い家が
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