旧校舎のディアボロス
第09話
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容れましぇん。それに私たち、堕天使の加護を受けている半端者ですから・・・」
堕天使の加護だと?ということはあの協会は天使ではなく堕天使が使っているのか・・・
だが、アーシアがなぜ?
堕天使の加護を受けるのは、はぐれの者。すなわち教会を追放されたものだ。
フリードのように狂っているのならともかくアーシアはそうとは思えない。
あの時少ししか会話をしてないが、はぐれには思えない。
だが、今はそんなことを考えている余裕はない、今はこの状況をどうにかしないと。
打開策を考えていると俺たちとフリードの間にアーシアが立ちはだかる。
フリードと向かい合いながら。
「おいおいおい、アーシアちゃん、自分が何しちゃってるわかってるわけ?」
「・・・はい、フリード神父様。この人たちを見逃してください」
俺たちを助けるというのか?
「もう嫌です。悪魔を殺すのも、悪魔に魅入られたからと言って、人間を裁くのも、そんなの間違っています!」
「間違ってねぇよ!頭にウジわいてんのか?!?教会で習っただろ、悪魔はクソ以下だ。そしてそんなクソに魅入られえた人間だって同じクソだってよぉ!!」
「悪魔にだって、魅入られた人だっていい人はいます!」
「いねぇぇぇよ!ヴァァァァカ!!」
「私だってそう思ってました・・・でもイッセーさんもサクヤさんもいい人です!それはなんだろうと変わりません!」
こんな死体を目にして、そしてイッセーが悪魔だという事実を知りながらそれでも強くフリードに物言いをする。
強い子だ。この子は、すごい。
フリードは拳銃を持った手でアーシアを殴ろうとする。
バシッ!
「つぅ・・・」
俺は咄嗟にアーシアの隣に行き右腕でフリードの拳銃を受け止める。
「あぁ?オタクなに?人様の教育を邪魔立てするきですか?」
「あいにく、庇ってくれた知人を見捨てることはできない」
そのまま蹴りを放つがフリードは後ろに下がって蹴りを躱す。
「そうだな。庇ってくれる女の子の前で無様晒せねぇわ。よっし!」
イッセーも気合を入れて立ち上がる。激痛が走っているだろうによくやる。
「ヒュー!よくそんな状態でやるねぇ。その方がおれっちも殺し甲斐あるってもんよ。そんじゃま、細切れ世界新記録に挑戦しましょうか!」
言い切ると同時にこちらに向かってくる。
その時、部屋に赤い光が発せられたからだ。
それは魔法陣、グレモリー家の紋章が入った転移陣だった。
「二人とも、助けに来たよ」
そういいながら魔法陣から出てきた祐斗はフリードに斬りかかる。
フリードは光の剣で防ぐとそのまま鍔迫り合いになった。
「あらあら、ご無事ですか?」
「・・・悪魔祓い」
続けて朱乃さんと小猫が出てくる。
どうやら助けに来てくれたようだ
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