第八話
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て銃を構えていた。
「やあやあ皆さん、こんなにおそろいで何をしてるんだい?」
そう言って死神は笑みを浮かべていた。
「その鎌……まさか、小野塚小町か!」
「おお、まさか姿じゃなくて鎌で判断されるなんて。あんたたちも変わり者だねぇ」
「うるさい! この人数差でよくのんきに言ってられるな!」
「人数差があったとしても、優勢劣勢が決まっているわけではありませんよ」
「!?」
今度は男達の後方から、閻魔が声をかけた。
「四季……映姫……」
「少々乱暴なことをしすぎじゃないですか?人の道理をはずれてます」
「勝手なことを言うな!」
「どちらが勝手なんでしょうかね。こんなものを取り付けて」
映姫はそう言って、手に持っていたなにかを男達に見せた。
「それは……!」
「このようなものでか弱きものを操り、さらには無理をさせるなんて……少しばかり説教が必要なのかもしれませんね」
映姫は男達をにらみつけると、持っていたあるものを真っ二つに割りその場に捨てた。
「さて小町、やるべきことはわかってますね」
「わかってますとも。映姫様」
ただならぬ雰囲気が漂い始める。男達も表情を曇らせながらも、銃をかまえて戦闘態勢に入っていた。
だが、何の対策をしていない人間など、彼女たちとってはただの雑魚に過ぎなかった。
数分後
「これで全員でしょうか」
「そうみたいですね。まったく威勢だけはいっちょまえなのにねぇ」
そう言った二人の足元には、さっきまで普通に立っていたはずの男達が倒れていた。
メディスンを操って風見幽香を捕らえるつもりだったからか、男達の装備はあまり重装備とは言いがたいものだった。頼りにしていたメディスンを操れなくなった男達は、戦闘自体もおぼつかず、結果現状に至っている。
「……さて、大丈夫でしたか? 風見幽香」
「余計なことを……でも、助かったわ」
「ずいぶんと顔色が悪いな。その手錠そんなに効果があるのかい?」
「どうかしらね。少なくとも私みたいな妖怪とかなら……効果は高いのかもね」
手錠の効果はかなり高いのか、幽香の顔色は誰が見ても悪いと思えるくらいに悪く、呼吸も安定していないのかかるく荒げていた。
「辛そうな所悪いのですが、この男達を何とかできませんかね。彼が出てこれません」
「ええ。おやすい御用よ」
幽香は数本のツタ所の花を咲かせると、それを操って兵士を投げ飛ばしていった。
「これでこの周辺にはいないわ」
「ありがとうございます」
「すいません迷惑かけて。大丈
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