暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
常盤台中学襲撃事件
Trick37_ア〜イ キャ〜ン  フッラーーーーーイ!!
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らく勝てないですの。早く警備員(アンチスキル)が来るのを待ちましょう」

「それなんだが、俺もここに来る途中に位置外に聞いたんだ。『警備員はいつ来るか』って。

 そしたら、なんだか上からの命令でゴタゴタしてるせいで
 しばらくは到着できないらしい」

「な!? それではわたくし達だけで!?」

「位置外いわく、信乃が解決してくれる、らしい。到着までもう少しかかるがな」

「では、わたくし達は今までと同じように時間稼ぎを?」

「そうだ。だがそれほど問題にすることはない。2年は御坂一人で問題ないらしいし、
 3年は完全制圧されてるが、今は乱暴に扱われていることもない。

 しかも宗像があと数分で到着するから、あいつが巻き返すだろう。

 唯一危なかった1年も、俺が来たから少しは大丈夫だって位置外が言ってた」

「わたくしだけ危なかったんですの。わたくしもまだ訓練が足りないみたいですわね」

「ま、いいじゃねぇか。嬢ちゃんはまだ中学生だろ。そんな歳で完全な人間がいたら
 逆に嫌だぜ。俺だって嬢ちゃんと比べたら数年長生きだってのに
 不完全の塊だ。なんせレベル0なんだからな」

「ですが今は力不足を痛感してますの」

「ま、しかたがない。真打ちが来るまでは頑張るしかないよ」

「はい、ですの」

こうして白井と黒妻の、白黒コンビが結成された。



・・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・

・・




「それでつーちゃん、私はどこに向かえばいいの!?」

『その道路を東に全力で走れ、今すぐに』

「り、了解!」

A・T(エア・トレック)をつけた佐天は、位置外の指示を受けて全力で走り出した。

初めて公道でA・Tを使ったが、緊張よりも広々とした空間で走れる喜びが強かった。

一応はA・Tは極秘事項。サングラスとニット帽を使って人相を隠している。

「私の仕事はいち早く信乃さんの家に行って、パーツを取って、常盤台に届ける!

 それでいいんですよね!!」

『愚かな頭脳の割に理解できたことを褒めてやる。喜ぶがいい』

「は、はぁ・・」

電話口で声を聞いたときに、位置外のキャラの違いに気付いたが場合が場合だったので
無視していた。

結成式が終わって少し気持ち的に落ち着いた今だと、やはり可愛い容姿で可愛い声の
位置外水が、こんなセリフを言うのは変だ。

だけど佐天の考えていることは少し違った。

(この声で偉ぶってしゃべってる・・・・ギャップが可愛い!!

  そこにシビれる! キュンとくるぅ!!)

勝手に萌え悶えていた。

『高貴なる私の計算では、信号一つかからずに到着することが可能
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