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鋼殻のレギオス 三人目の赤ん坊になりま……ゑ?
初めての都市
シキあるところに汚染獣あり
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が、戦場に出る年齢ではないと思ったからだ。普通はそうだが、シキは普通ではなかった。
「そうそう、それにアニメじゃないんだから、子供が最強なんてありえないよ」
 実際、そうなのだがミィフィはケラケラと笑いながら言う。
 メイシェンは落ち着いたのか、落ち着いていく。ナルキはそれを見て、息を吐いた。
 そして、同時に列が動き出した。
「やっと動いたね。遅すぎるよ」
「でも、これで一安心……」
「お、おい! アレはなんだ!?」
 誰かがそんな声を出した。
 並んでいた者たちはざわつきながら、続々と上を見上げる。
 そして見てしまった。一直線に都市へ向かう汚染獣たちの姿を。
「う、あ、うぁあああっ!?」
 その声が人々の恐怖を煽ってしまった。
 一瞬にしてパニック状態に陥った住人たちが我先と、シェルターに向かって走り出した。本来なら止めるべき武芸者たちも、パニック状態になっていた。
 まさか都市直上からやってくるなど、予想していなかったからだ。
 ナルキは、咄嗟にまだ甘い活剄を使ってメイシェンとミィフィの盾となる。ここで転倒などすれば、最悪圧死する可能性もある。
 そしてビルを崩しながら、一体の汚染獣が降りてきた。
「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!」
 たった一つの咆吼で、誰もが動きを止めた。
 蛇に睨まれた蛙、その言葉が似合う光景だった。
 武芸者たちも錬金鋼を抜くが、圧倒的な殺意とその巨体に戦意を喪失していた。無理もない、こういった誘導に駆り出される武芸者はまだ若く実力が足りない武芸者が多い。
 彼らは本能で理解する。目の前の存在には勝てないと。
「あ、あぁぁあああ」
 メイシェンはペタリと尻餅をつくと身体を震わせながら、ナルキの身体にしがみつく。
 ミィフィも似たような状況だったが、一番恐怖を感じていたのはナルキだった。
 もしもメイシェンやミィフィがいなかったら、尻餅をついていたのはナルキだっただろう。メイシェンとミィフィを守る。恐怖で震えるナルキを支えているのは、そんなちっぽけな絆だった。
 生で見る汚染獣は、映画やアニメでみる化け物よりもずっと怖かった。
 そして気づく、自分たちは哀れな餌でしかないということを。
「な、ナッキぃ」
「大丈夫、大丈夫だ!!」
 半ば、自分に言い聞かせるようにナルキは怒鳴るように叫ぶ。
 汚染獣は動かない住民(餌)を見ると、口を開ける。
 鋭く大きな歯が見えた。あれに飲み込まれればひとたまりもないだろう。
「く、くそぉおおおっ!!」
 一人の武芸者が叫びながら、跳んだ。
 周囲の武芸者が止めようとしたが、その武芸者は狂ったように叫びながら汚染獣に向かう。恐怖に押しつぶされまいと、立ち向かったのだろう。
 勇気ある光景だ。映画ならば、彼は汚染獣
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