旧校舎のディアボロス
第08話
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を抑えながら前進してくる。最後に一仕事して朱乃さんに代わるとしよう。
「足元注意だ。アイシクル!」
そう呪文を唱えると、バイサーの前足が地面から生えるように現れた氷に貫かれ動けなくなる。
「部長、これぐらいでいいですか?」
そういいながら部長の方を見る。
「ええ、十分よ。朱乃、お願いね」
「はい、部長」
返事をすると朱乃さんが前に出てきたので、俺は部長たちがいる場所まで下がる。
「朱乃の説明をするわよ。彼女は『女王』。私の次に強い者。他の駒全ての力を兼ね揃えた無敵の副部長」
バイサーは朱乃さんをにらみつけるが、俺の氷のせいで動くことが出来ない。その様子を見て朱乃さんは不適の笑みを見せる。
「あらあら、まだまだ元気そうですね。では、これならどうです?」
朱乃さんは両腕を上げ、雷を発生させると、その雷をバイサーに向けて放つ。
「ガガガガッガアアガアッ!!!」
バイザーは感電し黒焦げとなる。相当な威力だ。俺が作った氷が砕け散ってしまった。
だが、まだ死んではいない。
「あらあら。まだまだいけそうですわね」
そういうと再び雷を落とす。バイサーから断末魔に似た叫びをあげるがまだ終わらない。
朱乃さんの表情は恐ろしいほど嘲笑を作り出している。
「朱乃は魔力を使った攻撃が得意なの。炎や氷と等の自然現象を起こす力ね。特に雷は彼女の十八番よ。そして何より彼女は究極のSよ」
・・・・・・なるほど、魔力を直接属性に変換しているのか。俺は魔法の効果として発生させているが、直接変換した方が効率がいい。
魔法はいわば機械を使って作業しているようなモノ。扱うことが出来れば最低限の効果を誰でも得ることが出来る。
一方、魔力による変換は直接作業をする。本人の技量に依存するが、自由度が高い。
「Sってもんじゃないでしょうあれ!!」
俺が必死に目をそらした現実をイッセーが指摘する。
「普段はやさしいけど、戦闘になると自分の興奮がやむまで攻撃をやめないわ」
みたいだ。もはやバイサーは声を上げることすらできないが、それでも攻撃の手をやめない朱乃さん。
『女王』の意味が変わっていると思うのは俺だけじゃないはずだ。
「うぅ・・・。俺、朱乃さんが怖いっす」
イッセーがそうもらす。同感だ。
「大丈夫よ二人とも。朱乃は見方にはとても優しいから。今度甘えてみなさい。きっと優しく抱きしめてくれるわ」
「うふふふふ、まだ倒れないでくださいね。部長の番が残っていますから。おほほほほ」
部長がそう答えるが、あんな光景を見せられても説得力が皆無である。高笑いしてるし・・・。
そして朱乃さん。倒れないでと言うのならもうやめてあげてください。倒れてこそいないものの、戦意は完全に倒れてると思います。
その後数分間、朱乃さんの高
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