旧校舎のディアボロス
第08話
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その姿がきえた。否、消えると錯覚するほどの速度で動いた。
「はぁ!」
相手の目の前で現れると抜刀術の要領で剣を抜きバイサーの右肩を切断する。
「ぎゃぁぁぁぁ!!!!」
斬られたバイザーはそのまま悲鳴を上げるが、すぐさま祐斗めがけて槍を振るう。だが祐斗は余裕を持って躱す。
「祐斗の役割は『騎士』。その特性はスピード。そしてあの子の最大の武器は剣。この二つであの子は最高の騎士になれる」
その後もバイサーは槍を振るい続けるが、その槍は高速で動く祐斗を捕らえることが出来なかった。
躱しながら祐斗は今度は上段に構え左肩めがけて剣を振り下ろす。
肩を斬り離すと祐斗はその速度のままこちらに戻ってきた。
そして入れ替わるように小猫がバイサーのもとに歩き出す。
「この小虫があああああぁぁぁぁぁ!!!!」
「小猫ちゃん!」
バイサーの巨大な足が小猫を踏みつぶそうとしたため俺は、魔法を唱えようとするが部長に止められる。
「次は小猫ね。あの子は『戦車』よ。その特性は」
ズズンッ!!
バイサーの足が小猫を潰すが足が浮いている。ちょうど小猫の身長と同じほどだ。
「圧倒的な防御力と攻撃力」
「・・・ふっとべ」
小猫はバイサーの足を押し上げもぐりこみ、相手の下半身の腹部めがけてこぶしを入れる。するとバイサーはその巨体を浮かせひっくり返る。
あれほどの巨体をこぶしだけで押し上げるとは、恐ろしい怪力だ。
「・・・小猫ちゃんには逆らわないようにしよう・・・」
イッセーは呟く。・・・こいつの教育には小猫に協力してもらうのがいいかもしれないな。
「次は朱乃の番だけど、その前に朔夜の力を見せてもらえるかしら?」
部長が問いかける。丁度いい。俺も自分の力がどこまで人ならざる者に通じるか試せるかもしれない。
「わかりました。ですが、実践は初なんでもしもの時はフォローお願いします」
そうお願いすると俺は数歩前に出て小猫と入れ替わる。俺たちが話している最中にバイサーは立ち上がったようだ。
「ファイアーボール!」
俺は向かって来るバイサーの上半身に向けて火球を飛ばす。
「邪魔だ!!」
その言葉とともにバイサーは蛇のような尻尾を振るい火球を防ぐ。
祐斗ほど早いわけではないので防がれてしまった。
俺は軽く舌打ちをし再度呪文を唱える。
「パイロシューター!」
先ほど防がれた火球より心なし小さい火球が先ほどと同じ軌道を描きながらバイサーに向かう。
「無駄だ!!」
バイサーは先ほどと同じように尻尾を使い火球を防ごうとするが。
「悪いがそれは操作弾だ」
その言うと杖を振るう。すると火球は突如軌道を変え尻尾を躱し、バイサーに直撃する。
「ぐぁぁああ!!」
どうやら攻撃は通っているようだ。
バイサーは顔
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