暁 〜小説投稿サイト〜
ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第17話 少女達との出会い
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


ジャックは謝罪をして……再びモカも目を見た。


『……約束を…… 果たせた…』


そう一言、言っていた……

亜愛は怒っていたが 男の言葉で 少し怒りを納めた……

それは、なぜか…?

なぜなら…心なしか 男の目には涙が溜まってるように見えたからだ。

そして。

「…約束?」

亞愛はわからない事だったから聞いていた。

『……ああ アカーシャ……アカーシャさんとは 随分前に約束してたことがあって…ね …必ず 必ず、 また会いにくるって 君の子供に会うのを楽しみにしてるって…な。』

ジャックは、答える。

モカのこの感じは、アカーシャに本当によく似ているんだ。



「ううん く くるしい………。」


モカは、抱きしめられているから、身動きが取れなかった。

バンパイアとは言え、まだまだ子供。

ジャックは、結構な力でモカを抱きしめているからだ。

しかも男の人に……。


(男に抱きしめられたのって 初めてだ…… この人 やっぱりさっき感じた通りだ……。凄く温かい感じがする… 嫌じゃ…ないんだ…… って!わ 私何を考えて……)


抱きしめられて、改めてモカは思った…。

この人は、最初に自分が直感で感じた印象そのままだったからだ。

そして…

ぷるぷる顔を振り 惚けた顔を戻した。

『あ……ごめんごめん。 うれしくてついつい強く抱きしめちゃったね… 悪いんだけど アカーシャさんに会わせてくれないかい? ……もうひとつの方の約束も果たさないといけないから……ね。』

抱きしめていたモカを開放し ジャックは彼女達に頼んだ。

……こっちも大切な本当の目的だから。


「ふう…… いいぞ。 いいよな? 亜愛姉さん」


モカは…迷うことなく頷く。

そして、先ほどまで妬いていた亞愛も。

「ええ 彼が 敵じゃないってことは はっきりしたしね?」

そして、ジャックを見てにやりと笑う。

「アカーシャさんに驚かせてあげようよ!モカ」

そう言って笑っていた。

……正直まだ、亞愛はジャックに完全に気を赦したわけじゃない。

だが、ひとまず警戒を解いた。

それは、亞愛も温かい感じをモカのように感じた為でもあった。

「ははは 亜愛姉さんはもう……」

モカは…いつも通りの姉に戻ったことを…うれしく思い笑顔になる。

『はは… どうもありがとう…2人とも。』

笑って…そういってくれた2人に…

ジャックはお礼を言う。

そして…3人は朱染城に向かって歩き出した。







[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ