第三十話 ロゴスを討て
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
のままガルバルディβが大破した為に急遽ゲルググ用に出力を調節して取り付けることになった。ルドルフが「騎士であるこの僕にこそ、その装備は相応しいに違いない!」などと言って装備を寄越すように要求してきたが既に専用ビームサーベルがある時点でいらないと思ったので当然の様に却下した。
「クラウさん。私達の機体の整備、間に合いそうですか?」
マーレの機体を整備しているとクラウが整備している様子を見たルナマリアが話しかけてくる。
「それはいつまでにと言うのと、どの程度っていう度合いによって変わるよ」
少なくとも次の作戦まではマーレ機は間に合うだろうが他は微妙なところだ。フライトユニットは一から造っているため間に合いそうにない。
「修理だけに関してならどの機体も次の任務までには一応間に合うだろうね。でも、フライトユニットの配備は間に合いそうにないかな?」
苦笑いしながら応える。幾つかの機体には間に合うのに優先順位を決めてレイとルナマリアを後回しにしてしまったのだ。苦笑いして誤魔化したくもなるだろう。
「まあ、それは仕方ないですよ。実際スラスターユニット自体は装備してるんですから問題はないでしょうし」
「悪いね」
クラウの言いたいことは理解していると反応を返すルナマリア。それに対して謝罪するクラウ。
「そうそう、お詫びってわけじゃないけどジブラルタルに着いたらおいしい店でも予約しておくよ。シンと一緒に行って来たらどうかな?」
「ど、どうして、そこでシンが出てくるんですか!?」
ルナマリアは顔を赤くしながら叫ぶ。正直言ってその反応を返してる時点でわかりやすいと思うんだが、残念ながら、そういった方面にはシスコン気味なせいで鈍感なシンは気が付いていない。
「そうやって平和に恋愛が出来る時代だったら良かったのにね?」
「だ、だから恋愛とかそういうのじゃ、別にシンのことは異性として好きってわけではないですよ!?そりゃあどっちかと言えば好きな方ですけど、それは異性としてというより友人関係としてで、確かにふとした仕草がちょっと可愛いなとか思ったりしないわけじゃないですけど、そういうのって可愛い動物を見たりしたときに思ったりしますよね?あ、でもシンって動物で例えるならどっちかと言うと可愛いっていうより獰猛っていうかちょっと凶暴な狼とかそういう感じみたいで時々こっちが噛まれそうなぐらい格好つけてる時あるなって思いません?けど、それが悪いって言うわけじゃないんですよ!やっぱり男の子なんだからその位やんちゃというか男らしい方が格好良いような気がしますし。それに――――――」
話題の振り方を完全に間違えた。ルナマリアがシンに好意を抱いていたのはアカデミーの頃から彼等を知っている人間は殆ど理解している。何度かデー
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ