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願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)
目覚めと悲劇と決心と
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ければ
結果を変えられたかもしれないんだ
僕は弱くて、ただアイツ等が喰われるのを見ているしか出来なかったんだから…」
「かもしれない……それはもう過去の話だな」
「そうだね…過去だ。過去は変えられる物じゃない、だけどまたこの先にあるかもしれない
事件や事故に何もしないまま立ち向かえるはずがないんだ」
「…………強くなってどうするんだ?」
「決まってる、護るんだ、今回みたいになにもできず、只見ているだけなのは嫌なんだ」
「護る……それは力が無くてもできることだと思うが?」
確かにそうだ…別に強く無くても護る方法は幾らでもある…
だけどコレはそんなに単純な物じゃないし、思いじゃない…
伝えるんだ…僕の決意を、意志を…
「今だから言うけど…僕は君に憧れているんだ…」
そう、嘘じゃない…今日まで見てきた
明らかに無理だと思える事すらも改善させていった…
オマケにそのことに対して見返りを求めていない
優しいだけじゃないんだ…強い…そう、心が強いんだ
僕はこんな所を凄いと思い、憧れを抱いたんだから
「…俺を憧れの対象にする奴は初めてだな…だが、俺は強くないぞ」
「僕は只強くなりたいんじゃない…体は勿論、心、精神、知識…それら全面で
強くなりたい…君のように」
「お前が言うほど完璧じゃないぞ、俺は…」
「それでも君は遥か上にいる…君が頂と言っても良い
僕は君の隣に立ちたいんだ!君の背中じゃなく、君と同じ景色を見て
隣に立ちたい…!」
「……隣に立つ…ね、ふむ…………」
「………………………」
暫くの沈黙が続いた…
ユウジは何かを考えるよう、目を閉じて腕を組んでいる
「ま、良いかな…承った」
「!それじゃあ!」
「あぁ、見てやるよ…だけどな、一つ…俺と契約してもらう」
「契約?魔法少女ならおことわりだけど」
「宇宙の藻屑にしてやろうか?」
「ごめんなさい……それで、契約って?」
「……裏切らない事だ…人間関係において、信頼、期待を裏切る…これだけは絶対に
しないという契約だ」
「良いよ」
「……随分と軽いな?誓いは約束よりも堅いぞ?」
「当たり前だよ…僕は君を絶対に裏切らない
たとえそれに命が掛かっていても」
そういった瞬間、足元に魔法陣が出現し、僕を足から頭に通り抜けるように
登っていき、頭上で止まったかと思ったら胸の位置にチクリと痛みが走った
「……これで契約は完了だ……胸を見てみろ」
「胸?」
そう言われて僕は服を引っ張り、胸を確認した
僕の胸には竜の顔を思わせる紋章が刻まれていた
「これって……」
「契約の証だ…ソレがない状態で俺の隣
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