冴子の闇
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
った。何度も」
「まぁ正当防衛ってやつですね。」
「その後、警察もきたが私はお咎めなしで警察官に家まで送ってもらった」
「内容的には正当防衛ですが、ほかにあったということですね」
「あぁ、私はその暴漢を殴っていたとき。とても楽しかった!剣道では味わえないほどの快感があった!私はその時楽しくて楽しくてたまらなかった!だから、この状況は私にとってとても楽しい状況なのだ!だが、あの子供を見て、自分が何をしているのが分かってしまって・・・・・怖くなった・・・・・・」
そういうと泣き出す冴子
「・・・・・・・・(ギュ)」
武蔵は無言で冴子を抱きしめた
「た、高茂君!?///」
突然のことで冴子も動揺している
「先輩、それがどうしたというのです。」
「それがって・・・・・・・君は思わないのか!?こんな気色悪い女など」
「いいえ、それはありませんよ。先輩。先輩が気色悪いなんてこれっぽちも思わないですね。第一俺は武器商人、戦場では色々な客を見ます。狂っている奴、怯えてる奴、勇敢にも戦う奴、金のために戦う、故郷の思い人を思いながら戦う奴。みんな様々だ。だが、先輩のは一時期的なものだ。先輩が狂おうとも俺はありのままの先輩を受け入れますよ。気色悪いとかそんなものはない。これだけは絶対に言えます」
囁くように言う武蔵
「・・・・・・・・・・・・私はいいのか?このままでも・・・・・・」
「えぇ、楽しいことは楽しい、それは人間の本能なんですから。俺だってその部類に入る人間です。だから、安心してくださいよ。先輩」
「う、うわぁぁぁぁ・・・・・・・・・」
冴子は堰が切れたように武蔵の胸の中で泣いた。子供が泣くように。それが数分続いた
「・・・・・・落ち着きましたか?先輩」
「・・・・・・あぁ・・・・・・ありがとう」
笑顔で言う冴子。どうやら吹っ切れたようだ
「それでこそ、先輩ですよ。」
そう言って抱きしめを離そうとすると
「あっ・・・・・ま、待って!」
「はい?」
「も、もう少し・・・・・このままでいいか?////」
顔を赤くしながら言う冴子
「・・・・・えぇ、もちろんですよ。」
武蔵は再び抱きしめる
「あっ後、今後は先輩とは呼ばなくていい。冴子、と呼んでくれ。敬語も無しでな」
「・・・・分かった。冴子。これでいいか?じゃあ、俺も武蔵と呼んでよ」
「うむ。武蔵////」
そう言って一夜を明かす二人だった
〜翌朝〜
「おお〜晴れてるね〜」
神社の外は快晴だった。
「外は快晴だな。早く、会長達に会わなくてはな。」
「だな〜。ん?」
ふと草むらに目を移すと・・・・・・
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ