暁 〜小説投稿サイト〜
フィガロの結婚
3部分:第一幕その三
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
それで出て行けって言われてたんだよ」
「いつものことじゃないの?」
 スザンナはそれを聞いても至極穏やかであった。
「毎回毎回そういうことの繰り返しじゃない」
「若しその時も奥方様のおとりなしがなかったら」
「それも一緒じゃないの?」
 それだけ同じことを繰り返しているケルビーノだった。
「結局は」
「何か随分冷たいね」
「だってバルバリーナだけじゃないですよ?」
 実際にかなりクールな口調のスザンナだった。
「私にも奥方様にも色々と見たり声をかけたりしているわよね」
「奥方様はあまりにも気高くて」
「御立派な方よ」
 実際彼女はその伯爵夫人の侍女なので彼女のことはよく知っていた。彼女にとってスザンナはただの侍女ではなく頼りになる親友でありパートナーであり参謀でもあるのだ。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ