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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第06話
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楯無は俊吾の反応に結構ダメージを食らっていた。
「まぁ、これについては置いておきましょう。置いといていい気はしないけど、話が進まないからね」
こっちからすれば、早く話を進めて欲しい。何故なら、お腹減った。早く飯食いに行きたい。
「それで、お願いは決まった?」
「う〜ん」
変な請求は嫌だし、何か大きい請求も嫌だし……。高校生の普通の要求でもしてみるか。別に願いに関してはどうでもいいし。
「じゃあ、一回ご飯でもおごってください」
「そんなのでいいの?」
「はい。一応俺ら高校生ですし、これくらいでいいですよ」
「ふ〜ん……でも別に、そういうことじゃなくてもいいんじゃないの?」
「え?」
楯無は俊吾に近づいていき、頬に手を添えた。
「こういうことだって…………私は構わないわよ?」
楯無の顔が俊吾に近づく。キスが出来そうなくらいまで……。
「俊吾〜?ご飯食べに行かない?」
「っ!?」
部屋に入ってきたのはシャルルだった。そして、部屋の中の惨状を見て固まる。
「…………」
……………………………………。
俊吾は何も言えなかった。客観的に見たら、この体勢はキスされそうな図である。弁解の余地なんてありはしない。
ちなみに、俊吾がここまで動かなかった理由は、単純に動けなかったのである。あまりの楯無の目力によって。
「あ、あはは、僕何か彼女さんとの時間、邪魔しちゃったみたいだね……ごめんね、直ぐに出てくから!」
そういってからのシャルル行動は早かった。素早く部屋から出ていき、ドアを閉め走っていった。
「…………あの、楯無さん」
「なぁに、俊吾くん」
「……どうすればいいんですかね」
「俊吾くんの好きにすればいいじゃないかしら?」
「…………あんたのせいでこうなったんだろうがぁあああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
俊吾の叫びが寮中に響き渡った。
◇ ◆ ◇ ◆
「ああ、もう。本当にどうすればいいんだ……」
俊吾はその後、楯無を追い出し部屋で頭を抱えていた。シャルルに誤解されたことに関して大いに悩んでいた。
「だから、あの人を部屋に入れたくないんだよ……」
完全に欝であった。
楯無さんを彼女と間違えられるなんて……。って、良く良く考えたらあの人美人だったな。…………まぁ、今は関係ないか。このままだと、楯無さんが大変そうだしどうにかしないと。しかも、今日中に。シャルルの誤解を解いて、噂が流れるのを阻止しなければ。
というか、俺が頑張ろうとしてるんだ?ある意味、役得じゃないのか?普通に考えたら、あんな美人な人と付き合うことなんてありえないんだし……。
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