旧校舎のディアボロス
第06話
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言ったことはよく?」
「あるわけないわ。これも前代未聞よ」
どうやらイッセーは規格外らしい。今日一日で前代未聞を二度も行っている。
部長もどうしたらいいか分からないようだ。悪魔は契約を取るもの。ただ破談したのなら次は頑張れとかもっとやりなさいとか励ますなり叱るなりする。
しかし、依頼主からの評価は良かったのに破談となるとどう対応すればいいのか分からない。
「とりあえず、契約をしっかりと取るように注意しておきましょう。それにしても面白いわ。イッセーは意外性ナンバー1の悪魔ね」
そう結論付けたところでイッセーが戻ってきた。
◇◆◇
イッセーの注意が終わったところで今日の悪魔の部活動は終わりとなった。
俺は帰る準備をしていると
「サクヤ。あなたの家に小猫と祐斗を住まわせたいのだけどいいかしら?」
部長がそう聞いてきた。
「えっと、どうしてですか?」
どうしていきなりそんなことを聞いたのだろうか?ここはグレモリー家が管理している土地だから住む場所はいくらでも確保できるだろう。まさか、学園を自由に使える。そして、完全に部長の根城と化している旧校舎に住んでいるとか?
「監視と護衛が目的よ」
色々考えていると部長がそう答える。そういうことか。
「監視って、なんで!」
イッセーがそう部長に詰め寄る。イッセーにはわかっていないようだ。
「イッセー落ち着け。俺がどういう位置にいるか考えたらわかる。
俺は魔法使い。だが別にグレモリー家の眷属と契約をしているわけじゃない。
しかし、俺はグレモリー家の縄張りにいる。要は不穏分子になるんだ。
ここを管理している人として、それを監視するのは当然だ」
俺自身、昔からここに住んでおり、そして元から魔法使いだったわけではない。だが、その辺りの事情は関係ない。
無関係な魔法使いが領内にいるというのが監視理由なのだから。
「大体そんなところよ。まぁ、この部に所属しているのだから監視の方は十分なんだけどね。
それに数日あなたとかかわってあなたの人柄はある程度わかったから監視も必要ないと思うのだけれど、管理者としては何かしら対応しとかないといけないから」
俺もこの人たちとことを構える気なんてさらさらないからそう思ってくれるのは大変嬉しいことだ。
「それに二人を住まわせる主な理由は護衛よ」
「堕天使からですね?」
「正解」
堕天使と接触していなかったらその必要もなかったのだろうが接触している以上狙われる恐れがある。イッセーはグレモリー家の眷属だからイッセーを狙うのはグレモリー家とことを構えることになり、ひいては悪魔全体とことを構えることになりかねない。そのためイッセーは安全だろう。だが俺は部長と繋がりがあるだけの無所属の個人だ。襲われても特に
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