旧校舎のディアボロス
第06話
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れに神器にため込んでいる法力もあります」
魔法が使えない時点で魔法使いとは呼ばないだろう。気というものがあるらしいがそれだと仙人だ。
「あなたの神器。イッセーに貸せないかしら?」
「いや、無理でしょう。それに万が一貸せたとしてもこれに入っているのは俺の法力。力が違うので結局転移は無理ですよ」
その場で描くものならともかく固定に設置されている物。それもグレモリー家の眷属が使う魔法陣が俺の法力で動くとは思えない。
とりあえず、イッセーの爵位への道は遠そうだ。消してハーレムとは言わない。
「そして、さりげなく俺を眷属として加えたていで話さないでください」
「あら、つれないわね」
◇◆◇
その後、小猫は魔法陣でもう一人の依頼主のもとに向かい。残りのメンバーと悪魔の契約について話していた。
聞いてみると各自に呼ばれる人間の傾向があるようだ。祐斗はお姉さん系の人だったり、朱乃さんだと家庭的な癒やしを求めている人。
部長はよっぽどじゃないと呼ばれないみたいだ。
そうなるとあの時、部長を呼び出したイッセーはさぞ強い願いだったのだろう。死ぬ間際の願いってやつだ。どんなことを思ったのか気になるな。『死にたくない』とかだろうか。
話の途中で小猫が戻ってきたので、小猫にも聞いてみる。こっちは動物的癒しだったり、要はかわいい系を求めている人のようだ。
イッセーが向かった依頼主についても聞いてみたが、なんというか変わった人みたいだ。小猫にコスプレをしてもらい、お姫様抱っこをする。しかも小猫『を』お姫様抱っこするのではなく。小猫『が』お姫様抱っこする。こんな小柄な子に抱っこされるのはさすがに恥ずかしいだろう。
だが、そうするとイッセーは無事契約できるのだろうか。イッセーと小猫は性別をはじめいろいろ真逆だ。
そう思っていると、部長の手元に紙が現れた。
「どうやらイッセーも終わったようね。どれどれ・・・」
「あらあら」
紙を見るなり何とも言えない表情になる部長と、いつも通りの笑顔だが声が少し面白がっている朱乃さん。
「・・・また何かあったんですか?」
「見てもらった方が早いわね」
そういうとみていた紙を俺に渡す。それはアンケートで契約についてどうだったか書かれるものだ。
そしてこれはイッセーに対するアンケートだ。そこには
『楽しかった。こんなに楽しかったのは初めてです。イッセー君とはまた会いたいです。今度はいい契約をしたいです』
と書かれていた。これを見る限りうまくいったように思えるが。
「ここまでいいことが書かれていながら契約は破談したみたいなのよ」
「・・・え?」
賛辞をもらいながら破談。ならイッセーは何をやってここまで喜んでもらえたのだろうか・・・分からない。
「本来こう
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