26部分:第三幕その三
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「奥方様にお花を」
「さあ。だから」
掴んだままのケルビーノの手をグイ、と引っ張ってみせた。
「行きましょう。私に任せてね」
「う、うん」
ここはバルバリーナに引っ張られていくケルビーノだった。その上にあるバルコニーのあるあの伯爵夫人の部屋では部屋に戻っていた夫人が一人でいた。そうして昔のことを思い出しながら物思いに耽っているのだった。
「スザンナは来ないのね」
まずはスザンナのことを想う。
「あの人とのやり取りがどうなったのか気になって仕方がない。申し出は大胆過ぎるではないかしら。それが悪いようにはならないかしら」
そうしてさらに想うのだった。
「あの人にとっても私にとっても。それにしても」
想いはさらに続く。
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