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ゲルググSEED DESTINY
第二十八話 夜明け
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通用しない――――――デストロイに対して装備されていた武装は殆どが未だに有効打を与えるに至っていない。インパルスは既にソードシルエットに換装して攻撃を、グフもビームソードやスレイヤーウィップで接近戦を仕掛けようとするが、そもそもデストロイが接近を許さない。セイバーやフリーダムの収束ビーム砲もIフィールドの前では形無しだ。

『こいつらッ!』

時間が無い――――――すぐにでもエネルギーが尽きたとて不思議ではない。フリーダムは核動力故にエネルギーの残量を気にする必要は無いが、他の三機は別だ。セイバーとインパルスならデュートリオンビームで補給出来るのだが、相手がそれを許さない。
しかも、ザフトの部隊が壊滅させられた戦況から連合の増援が辿り着く。ウィンダムやダガーLが殆どであり、来た端から撃ち落してはいるもののその数は増しつつあった。

『厄介な野郎だぜ!?迂闊に近づくことも出来ねえッ!』

近づけない――――――これが最も厄介だ。何せ砲撃を行おうとも効果が無いのだ。一方的にあちらから攻撃が可能であり、近づけさせさえしなければいいのだ。バッテリー切れも望めない。先にエネルギーが尽きるのは確実にミネルバの三機のMSの方だろう。そして、そうなればフリーダム一機ではデストロイに届かず、遠くないうちに撃破されることが目に見える。

『いい加減にッ―――ウアァァッ!?』

『シン!?』

デストロイのスーパースキュラがインパルスを撃ち抜く。地上を移動せざる得ないソードシルエットでは回避できる場所も限られ、攻撃を受けてしまう。

『くっそお、ミネルバ!チェストフライヤーを!それに、フォースシルエットも!』

インパルスは傷ついた上半身を切り離し、チェストフライヤーを取り付け、対艦刀エクスカリバーを持ったままフォースシルエットに切り替える。地上戦ではやはり無理があったと判断したのだろう。有効打を与えれる武器は持ったままで、空戦に切り替える。

「ハハハ、ハハッ―――死ねよッ!!」

砲撃によって街が更に燃やし尽くされる。母艦であるミネルバもアークエンジェルも大型MSの火力を前に迂闊に近づくことが出来ない。

『一体どうやって倒せば……!』

キラはフリーダムのレールガンを出来る限り胸部や頭部を狙って放つ。武器をつけている部分や精密機械が多い場所を狙えば効果があるかもしれないという考えからだ。しかし、こういった方法でまともなダメージを与えれるのはフリーダムだけだ。ミネルバのMSはどの機体も射撃武装がビーム兵装である。唯一ハイネのグフの取り外し可能なガトリングは自由に実弾を放てるが、既に弾薬など撃ち尽していた。
接近をしようと幾度と無く攻撃を繰り返すが、デストロイへの接近は何度も繰り返して数えるほどしか成功していない。それとて
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