ノルン火山
混成軍
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翌朝、小屋の前に今居る全員を集めてもらいメンツを確認する。
人間、エルフ、犬狼人、猫人か。よくもまあここまで増えたものだ。
盗賊、山賊、奴隷商にヤミ商人。なんとも迫力満点な連中だよ、ホント。
「ヤローども!我らがリーダー、カズヤ・クロサキ様がこの城、ナハトガルにお出でなさったことはすでに知っているだろう。
ボス、これからも、我らバニッシュデーモンをお導きください。」
「「「Bosman Jahre(ボスマン ヤーレ)!」」」
なんとも騒がしい奴らだ。それにオレがボスとはな。気分はBI◯・BOSSか?ならここは差し詰めアウター◯ブンか。たしかにここは地獄でも天国でもない。唯一天国の外側ってだけは一緒か。これが終わればオレ達は地獄に落ちる。
しかし、オレ達に死は許されない。仲間を残して死ぬなど以ての外だ。
「すごい士気……。」
「ええ、圧倒されますわ。」
「まあ、勢いだけはいっぱしだから。」
万歳三唱が盛大に行われ、熱も最高潮に達した頃ここのリーダー格だったメンバーがオレの所にくる。
「ボス、何か御言葉を我らに御授けください。」
オレは神か何かか?そりゃあ、死神と呼ばれて長いが神になった覚えはない。
男の後ろにざわめくメンバーは期待に満ちた目でオレを見てくる。
「ボス。」
「わかった。わかったからそんなに見るな。」
そこら中から雄叫びがあがり熱気が最高潮に達する。
お立ち台代わりの木箱に上り連中を見渡す。しばらくして静かになった。
「久しぶりの奴もいれば初めましての奴もいるだろう、だから少し自己紹介をする。
オレはカズヤ・クロサキ。死神と呼ばれている。一度は聴いたことがあるだろう。」
再び雄叫びが上がる。オレは静まるのを待って続ける。
「オレは白光教会に喧嘩を売った。人間至上主義を掲げる連中だ。
オレも人間だが、この世界は人間だけのモノではないと考える。ここにいる所謂亜人族と共生してこそこの世界は動くと白光教会に思い知らせてやろうじゃないか!」
「「「おおおおぉぉぉぉお!!!!」」」
一際大きい雄叫びが森と崖を揺らす。
「オレ達はバニッシュデーモン。天使たちを死神と悪魔の手で葬ろうではないか!」
「「「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」」」
……あいつらの喉、大丈夫か?
にしてもこいつらの心酔っぷり、どうかしてるぜ、まったく。
「「「Bosman Jahre!!!」」」
熱が冷めるのには一晩をようしたが出陣までは時間はまだあるはずだ。
その夜。寝室としてあてがわれた部屋に入り、いざ眠らんとしたとき壁に立てかけてあった剣の刃が揺らめいた。魔法かと警戒してベッドの後ろの棚から短剣を取り出しセリナとエ
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