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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
四十二話:最後の時に繋ぐ戦い
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焦がして消滅します。
気分を損ねたように眉を顰め、ヘンリーに視線を向ける、ゲマ。
「……少々、おイタが過ぎるようですね?」
「ひっ……!!」
今にも膝から崩れ落ちそうに、ガタガタと震え出すヘンリー。
……怖いくせに、レベル1のくせに!
無茶しやがって!
畜生、これだからイケメンは!!
「悪い子には、お仕置きを、しませんとね?」
ヘンリーに向かい、壮絶な笑みと共に指先を向けるゲマに向かい、走り寄りながら叫びます。
「お前の相手は、私だあああ!!」
叫びながら攻撃するなんて、創作の世界の、脳筋がするものだと思ってたけど。
そうしなきゃいけないときも、あるんだ、なんて考えながら。
ゲマの顔に、狂喜が浮かびます。
「いいですねえ、いいですねえ!美しい、友情!いいもの、ですねえ!」
なんで私が攻撃するときは嬉しそうなんだよこの変態、と内心毒づきながら、当てることより当たらないことを考えて、チェーンクロスを振るう私。
私の動きを見て意図を読み取り、同じく撹乱を始めるモモ。
「ほっほっほっ!賢い、子供たちですねえ!楽しい、ですねえ!」
じゃれあうように、踊るように、回避を続ける、ゲマ。
こっちはちっとも楽しくなんか無いけど、このまま遊んでいてくれるなら、いけるかも……!
そんな少しの、ほんの少しの安堵が。
顔に、出てしまったのか。
ゲマが、また楽しそうに。
無邪気に相手を
虐
(
しいた
)
げる子供のように楽しそうな笑顔を、浮かべて。
「……でも、ずっと、このままでは。……楽しく、ありませんね?」
「……!!モモ!!下がれ!!」
言いながら距離を取って盾を構える私、今度は逆らわず従ってくれるモモ。
慌てて態勢を整える私たちの様子すら楽しむように、大きく息を吸い込み、たっぷりと間を取って。
口を大きく開き、息を燃え盛る火炎に変えて、吐き出すゲマ。
盾で防いでも防ぎ切れない炎と熱に、顔を歪める私。
背後に庇うヘンリーのことも、盾なんか無い手負いのモモのことも、気になるけど声が出せない、目も開けられない!
どうか、どうかふたりとも、死なないで!
やっと火炎が止まり、なんとか目を
抉
(
こ
)
じ開けて周りを見れば、モモもヘンリーも、倒れていて。
ふたりとも回復したいけど、パパンの気配はまだ近くに無い、私だけでも踏ん張るしかない。
自分にベホイミをかけ、ふたりともを庇うという最初から不可能なことよりも、まとめて火炎で息の根を止められる、最悪の可能性を避けるために。
ゲマから見て、ふたりが倒れているのとは別の方向から攻撃を仕掛けます。
ゲマが、笑います。
「本当に、頑張り
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