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デート・ア・ラタトスク
精霊のいる世界
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エミルは目を覚ますと、視界に写ったのは真っ白な部屋に青い髪の男がいた

「ん?目が覚めたのか」

「き……君は?……それに…ここは……どこ?」

「俺は五河士道。あんた、グラウンドに倒れてたんだぞ。幸い、あまり怪我がなくてよかったな」

「僕の名前は……エミル。そうか、士道君が…僕を……運んでくれたんだね…ありがとう」

「礼ならいいよ。それより、エミルはどこから来たんだ?」

士道の質問にエミルはベットから起き上がり、率直に言う

「僕は違う世界から来たんだ」

「…………は?違う……世界から?」

「うん。それに僕は元々 精霊なんだ」

「せ………精霊!?」

エミルの発言に士道は顔を青ざめる

「……?どうしたの士道君。そんなに顔色悪くして…」

「エミル……精霊って言ったよな?ならなんで、警報が鳴らないんだ?」

「警報……?何のことを言ってるの?」

分からない言葉を聞いて首を傾げるエミルに対し、士道はぶつぶつと言いながら、考え事をする

「よく分からないけど、君達にとって精霊は脅威なの?」

「ああ……そうだよ。脅威なんだ。精霊は現れる前に空間震を起こすんだ」

「空間震?何それ……?」

始めて聞く言葉にエミルはまた首を傾げる

「簡単に言うと災害なんだ。空間震が起こった場所は跡形もなくなる」

「そうなんだ……それはそうだよね……そんな災害を起こすなら君達にとっては脅威だよね…」

「エミルが悪いわけじゃねぇよ。よく考えてみろよ。お前が今、ここにいるのに警報は鳴ってないじゃないか」

「それはそうですよ。基本、ラタトスク様はこの世界にとっては無害ですから」

どこからか声がした。そして、声の主は闇の中から姿を現した

「うわっ!!何だこいつ!?犬か?」

「犬ではありません。私はセンチュリオン・テネブラエです。以後、お見知りおきを」

テネブラエは士道に向かい、礼儀正しく礼をする

「エミル…この、テネブラエって言うやつはお前の知り合いなのか?それにお前のことをラタトスク様って…」

「どうやら、今度は僕が説明する番だね。士道、僕とテネブラエは――」



ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――――――――――


「…………ッ!?」

「……何この音?」

「何かあったのでしょうか?」

窓ガラスをビリビリと揺らしながら、不快なサイレンが鳴り響く。サイレンに続き、機械越しの音声が響いてきた

『――これは訓練では、ありません。これは訓練では、ありません。前震が、観測されました。空間震の、発生が、予想されます。近隣住民の皆さんは、速やかに、最寄りのシェルターに、避難してください。繰り返します――』

その
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