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デート・ア・ラタトスク
精霊のいる世界
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アナウンスは空間震警報だった。だが、エミルと士道とテネブラエは比較的落ち着いていた

「おい、急いで避難するぞ。案内してやるから」

「あ、うん。今、行くよ」

「私は見つかると面倒なことになりそうなので姿を消しますね」

エミルはベットから降りて、士道の後についていった








――――――――――――――――――







『お、落ち着いてくださぁーい!だ、大丈夫ですから、ゆっくりぃー!おかしですよー!おーかーし!!押さない・かけない・しゃれこうべー!!』

そこに、生徒達を誘導している士道の担任の岡峰珠恵の声が響いてきた。同時に、生徒達のくすくすと笑い声が漏れ聞こえてくる


「……何か、自分より焦ってる人を見てるとなぜか落ち着くよな」

「うん。なんとなく分かるよ」

士道が苦笑すると、エミルも似たような表情を作って返す。すると、突然テネブラエがエミルに囁きかける

「……エミル様、近くにルーメンのコアの力を感じます。そこにマルタ様もいます」

「マルタが!?今すぐ案内して!」

「おい、どうしたんだ?何かあったのか?」

「ごめん!!士道は避難してて!!僕はやることがあるから!!」

エミルはすぐに士道から離れ、外へ向かっていった






〜それから5分後〜






「士道!?何で避難しなかったの?」

「いや、俺も少しやることがあった。妹が、まだ避難しないで店の前で俺のことを待ってるんだ。エミルが向かっている所にいるから一緒に行こうぜ」

「分かった。急いで向かおう」

エミルはマルタのために、士道は大切な妹のために、全力疾走でただひたすら走る―――と

「何だろう…あれ?」

「なんだ……あれ……」

二人は走りながら、顔を上方に向けた。視界の端に、何か動くものが見た。数は三つか……四つか。空に、何やら人影のようなものが浮いていた
だが、すぐにそんなものを気にしてはいられなくなった
なぜなら―――

「うわ……ッ!?」

「ぐっ……!?」

二人は思わず目を覆った。目の前で町並みが、まばゆい光に包まれたのだ。次いで、耳をつんざく爆音と、凄まじい衝撃波が二人を襲う

「「…………ぐぁぁ!!」」

士道とエミルは反射的に腕で顔を覆い、足に力を入れたが――無駄だった。大型台風かと言うほどの風圧に煽られ、バランスを崩して後方に転がる

「ってえ……一体なんだってんだ……」

「し………士道……あれ」

「どうしたって―――は?」

そこで二人が見たものはさっきまであった町並みが、跡形もなく、無くなっていたのだから

「な、なんだよ、なんたってんだよ、こ
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