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八条学園怪異譚
第三十七話 テケテケその十五
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てアメリカや欧州にも。
「日本の狐だけよ」
「そうだったのね、狐って絶対に揚げが好きだって思ってたけれど」
「違うのね」
「そう、違うの」
 そこに注意だというのだ。
「まあここにいるのは留学してきている狐もいるけれどね」
「日本の狐だからなのね」
「揚げでいいのね」
「そう、じゃあそういうことでね」
 花子さんもコップの酒を一杯飲んでから言った。
「そっちも行ってね」
「次はね」
「そうさせてもらうわね」
 二人も飲み食いしつつ応えた、そしてだった。
 今はその鉄道模型が動くのを見ていた、巨大なディオラマの中で動く小さな電車達はそこに既にロマンがあった。


第三十七話   完


                           2013・5・25
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