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俺の(私の)りあるおにごっこ
彼は私の夫(違う!!)が編入してきたわ!
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「・・・化粧か?」

「バッチリ、大人っぽくメイクしてくるわね♪」

「では、私達はお先に行きますね」

 鮫島に連れられて司様と六花は部屋を出て行った。
 部屋に残された私達バニングス親子。

「よかったなアリサ」

 父が機嫌よさそうに口を開く。

「今、こうしてられるのも彼のお陰だ。私達は感謝を「パパ」」

 だがそれを私が遮った。
 途端に室内の空気が冷気になったように冷たくなった。

「二度と私の事で彼に感謝しないで」

 それだけを言い残して私は部屋から出ていった。








「・・・・」

 一人取り残された私は娘から向けられた言葉について思考する。

『私の事で彼に感謝しないで』

 一体どういうことなのだろうか? いくら考えても答えは出てこなかった。
 しかしそれは10分後に分かる事になる。






 



 

 バニングスとの悪い意味で運命的な再会から数日後。俺こと六道六花は現在、日本の海鳴市にいる。六道財閥の日本支部は東京に社を構えており、そこの長である俺が何故この海鳴市にいるのかというと。

「六道君。ここが今日から君が勉強する教室だ」

 日本に住むあたって必要な義務教育過程を終える為である。それならば都内にある私立校に通えば良かったののだろうが学校ぐらいはあまり財界等のしがらみに捕らわれたくないというのが本音だ。
 故に都内まで高速を使って二時間の位置にある海鳴市、その中でも名門私立と言われる聖祥大付属中に編入した。

「まぁ、アメリカのガレッジを跳び級で卒業した君にはここの授業なんてつまらないかもしれないけどね」

「いえ」

 担任である教師に呼ばれるまで待っているように言われ、彼の姿が教室の中に消えたと同時に小さく深呼吸をする。

「六花様でも緊張ってされるのですね」

「向こうと勝手が違うからな。それに俺も人間だしな」

 自分の背後に視線をむけるとそこにいるのはブラウン髪のメイドがいた。高校生ぐらいの彼女は俺の身の回りの世話をしてくれる人で名をサリ・エドワード。掃除、炊事、洗濯、ボディーガード、何でもこなせる万能超人だ。

「まぁ、それでも財界での交渉事よりは遥かに気が楽だよ」

 小さく苦笑すると同時に教師が教室に入ってくるようにと言ってきた。
 さて、日本での学生生活の始まりだ。
 そう気合いを入れて教室に足を踏み入れた。


 後に俺は語る。


 ここは魔女の檻の中だったと
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