暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D―魔法使いのキセキ―
旧校舎のディアボロス
第05話
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「さて、こっちの話は一通り終わり。次はあなたの話をしてもらうわよ?サクヤ」
 そういうと全員の視線が俺に集まる。
「わかりました。単刀直入に言うと俺は魔法使いです」
 俺ははっきりとそう言う。皆は予測道理だったのか納得している感じがする。ただ一人を除いて。
「魔法使いだったのか!朔夜!それって三十までグホッ!!」
 イッセーがずれたことを言い出したのでつい杖をだし吹き飛ばしてしまった。だが俺は悪くないと思う。
 なんで魔法使いと聞いて出てくる発想がそれなんだ。この流れでその発想をする辺りさすがイッセー。ほめるつもりは微塵もないが。
「まぁ、魔法使いと言っても半人前ですが」
「何事も無かったかのように続けたわね・・・」
「構っていると話が進みそうもないので」
 頭を打ったのか、悶えているようだが気にしない。
「そう、ということは最初から私たちには気づいていたのね?」
「いえ、そういうわけではないです」
「魔法使いなのに気づいていなかったという事かい?」
「知識でしか知らなかったので。三大勢力の事や神器の事などこっちの世界については教授・・・あ、俺に魔法を教えてくれた人の事なんですが。教授から聞いていたんですが実際に見たことはなかったので。先輩方に違和感を感じてはいたのですが」
 俺は人ならざる存在を見たことがなかった。魔法を含めて様々なことを教えてもらったが実際に体感したのは魔法に関することのみ。
 戦闘だって教授と試合程度の事しかしたことがない。
「おかげで天野が堕天使だとも気づきませんでした。気づいていたらイッセーを守ることが出来たかもしれないのに・・・」
 これは本当に悔やまれる。いまならあのオーラが堕天使のものだと気付くことが出来るが、完全に後の祭りだ。
「ん?お前、夕麻ちゃんの事覚えているのか?」
 痛みが引いたのかイッセーが聞いてくる。
「ああ、あいつの記憶を消す術をレジストした。昨日の朝に異変に気が付いてそれを調べたくてあえて嘘をついた。すまない、イッセー」
「そうだったのか。いや、大丈夫だ」
「ということはあなたが魔法使いになったのは最近なの?あなたの家は魔法使いの家系とかではなかったはずだけど」
 グレモリー先輩が聞いてくる。俺について調べたみたいだ。
「はい、大体四年前からです。四年前に俺の持つ神器が発現してその時に暴走しまして。助けてくれたのが教授でした」
「あなたも神器を持っていたのね」
 そう、俺も神器を持っている。イッセーみたいに未発現じゃないからあんな恥ずかしいことをしなくていいのが救いだ。
「どんなものか見せてもらえる?」
「構いませんよ」
 そういうと俺は自分の神器を取り出す。胸元に光があふれ、それが収まるとそこにはピンポン玉サイズの水晶のようなものが付いたペンダント
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