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東方攻勢録
第七話
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ため、チップを無理やりはがした際、被検体に副作用でなんとも言いがたい苦痛を発生してしまうようになってしまったが、永遠亭の襲撃や霧の湖の拠点を伝えることに成功している。

だが、今目の前にいるメディスンは、『タイプA』をつけているにしては様子がおかしかった。何もしゃべらず無表情のまま幽香に立ち向かう姿は、自我を持ったままとは言い難い。ましてや、彼女が行動を始める際は、必ず男が何かを動かすそぶりを見せていた。


「結局どうするんだい?」

「まず僕があの機械をなんとかしてみます。小町さんはころ合いを見て男達の後方に飛び、攻撃を開始してください。映姫さんは、男たちが混乱したのを見計らって、メディスンさんと幽香さんの保護に向かって下さい」

「了解」

「わかりました」

「では、よろしくおねがいしま」

「待って下さい」


すぐに行動に移ろうとした俊司に、映姫は声をかけた。


「なんですか?」

「行く前に約束を。今フードをかぶっているので視覚で正体がばれることはないと思いますが、それ以外で正体をばらすようなことはしないでください」

「と……いいますと?」

「たとえば、スペルカードを『詠唱して』使用するのをやめる。もしくは、正体がばれそうなスペルカードは使用しない。そういったことですね」


出発前にも話していたが、映姫は俊司が死んだことを利用して、革命軍に俊司の存在が伝わらないようにしている。それによって、革命軍の油断を一気に突こうと考えているのだ。

もし、スペルカードを詠唱した場合、過去に俊司が使用していたことから彼の存在がばれやすい。ましてや、変換『コンバートミラー』を使用するとなると、隠し通すのはさらに難しくなる。

俊司にはより慎重な立ち回りを要求されていた。


「……わかりました。何とかしてみます」

「お願いします」


俊司は二人に軽く礼をしたあと、ゆっくりと行動を開始した。


「さて、俊司君のお手並み拝見ですね」

「そうですね。どのようにしてあの機械をばれずに壊すのか……」


映姫はそういいながら軽く笑みを浮かべていた。








「ここらへんか」


数十秒後、俊司は誰にも見つかることなく、男達の側面に回りこんでいた。

目の前ではメディスンと幽香が戦闘を続けている。凶悪な力を持つ幽香でさえも、手錠の効果のせいか、互角というよりかは劣勢の戦いをしいられていた。


「やっぱりあの男の腕についてるキーボード……あれがコンピューターになってるのか。ならメディスンさんを操っているのはあれのせい…だろうな」


メディスンが行動を起こすたびに、男はキーボードを使って作業を行っていた。おそら
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