第二十七話 反撃開始
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』
『あんたの方がなッ!』
ビームランスを横に構えて、ビームサーベルを防ぐ。ビームコーティングがされたビームランスはビームサーベルを受け止め、そのまま背部の可動式2連装ビーム砲でムラサメを撃ち抜こうとする。
「やらせるかッ!!」
しかし、横合いからビームサーベルでストライクルージュが攻撃を仕掛けた為、アビスは肩のシールドで防ぐものの吹き飛ばされる。
『テメエッ、舐めやがって!』
吹き飛ばされつつも肩の四門の連装砲を放つ。ストライクルージュはPS装甲によって防ぎきるものの衝撃を殺すことは出来ず、そのまま吹き飛ばされる。
『貴様ッ!』
もう一機のムラサメがビームライフルを放つ。今度こそ回避不可能だと思われたが、アビスはビームランスを両手で持ち、回転させることでビームを弾いた。
『何だと!?』
『こういう使い方もあるってねッ!』
ビームランスを咄嗟に盾代わりにするというトリッキーな使い方に驚愕し、その隙を狙われアビスの最強の武器であるカリドゥス複相ビーム砲によって今度こそ撃ちぬかれる。
「クソゥ、お前ェッ―――!!」
カガリがシールドを正面に構えながら突撃する。アビスが迎撃しようと2連装ビーム砲を放つが、それを機動力を生かしたまま、逆に加速して回避し、距離を詰める。一歩間違えればそのまま掠めるだけで撃墜されるような軌道に流石のアウルもその強行突破に驚くが、ビームランスを持ち直し、待ち構える。
しかし、ストライクルージュの奇行とも取れる行動はそれだけで収まらない。ビームランスの攻撃範囲に届ききる前に何とシールドを投げつけてきた。
『なッ!?』
シールドはビーム兵器を防ぐ為に最も有効な防御兵装だ。それを自ら武器として投げ棄てるなど自殺行為だといえる。実弾兵装が多かったであろう前大戦ならまだPS装甲があるからわかるが、アビスはビーム兵器の方が多いのだ。
だが、だからこそ、その奇策は成功する。そんなことするはずも無いという心理を逆に突いた攻撃だ。結果、アビスの判断は一瞬遅れ、それでも質量の大きいシールドをそのまま受け止めるわけにはいかないとビームランスで弾く。その弾いた瞬間を狙い、ストライクルージュはサーベルを大きく振りかぶり切り裂いた。
『クッ、畜生ッ!?』
コックピットにこそ命中しなかったがアビスは完全に戦闘不能となり地に伏した。
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