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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#14 食料の村 エンゲーブ
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はジェイドに軽く頷くと、そのまま村長の方へと行き、先ほど見つけたチーグルの抜け毛を渡した。
「少し気になったので、彼と調べていたら部屋の隅で見つけました。」
「これは……チーグルの抜け毛だねぇ!」
それを見た村長も犯人を確定したようだ。イオンはそれを確信すると。
「ええ……恐らくはチーグルが犯人でしょう。」
「少し、何か解せない点もありますが……とりあえずそうでしょう」
イオンとアルで話を繋げた。これで万事解決。と思いきや。
「ほら見ろ!!! だから言ったじゃねーか!!!」
赤毛の長髪の男。恐らく、一番騒いでいた人(声が同じ)が一気に騒ぎ出した。彼が犯人扱いされていたのであろう。
疑いが晴れたとの事で、村の人達は、彼に謝罪していた。
「ふう、一件落着のようですね」
ジェイドは笑いながら言っていた。
「でも、根本的な解決にはなってないと思うけど…… チーグルが盗ったと言うことが判っただけだし」
アルはジェイドに突っ込んだ。
「おやおや 貴方は優しいですね。色々と、他にしなければならない事があるんですよ? 勿論貴方もそうでしょう?」
ジェイドがそう言うと。
「まあ…… オレが連れてきてもらった理由もアバウトだし、アクゼリュスを助けるためには貴方達といた方が良いんですが……、その、やっぱり見過ごせないというか……」
アルは、 少し暗い顔をしながら言った。確かに自分勝手な事、無責任な事を言ってる事は判る。そんな事、重々承知だったんだけれど……、困っている人が多いから。
この村の人達と少し話したけど、何処か殺気立っていたものの、歓迎をしてくれたから。
「ありがとうございます。アル!」
なぜか、イオンがアルに礼を言っていた。どうやら、イオンも、聖獣チーグルとエンゲーブの村に、ついて心配していたみたいだ。
イオンもジェイドに言おうとしたが、アルが先に言ってくれた、との事。
でも、アル本人はどうして礼を言われたのかが判らない。
「ええっと…… それは、何の礼かな?」
だからそう聞いていた。因みに、ジェイドは判っているみたいだ。やれやれ、と言った感じで苦笑していた。
イオンもにこやかに笑っていた。
「はぁ……」
アルは考えてもわからない。だから教えてくれても良いのに……と思いながら、ため息をつくしかなかった。
「まあそれはさておき、とりあえず用事の方は終わりました。本日は遅いですし、この村で1泊させてもらいましょう。それに、貴方にも聞きたい事がありますし。」
ジェイドがそう言うと、村長さんに案内された。どうやら宿屋じゃなく唯で部屋を使わせてくれるらしい。
そして、もう少ししてそこにアニ
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