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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#14 食料の村 エンゲーブ
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いだろう。
「とりあえず、わかった事を村長さんの所に報告しに行きましょう。」
「そうですね」
2人は頷き合うと、この1件の事を報告する為に村長の屋敷の方へ向かった。きっと、ジェイドもそこにいる筈だから。
食料庫から村長の家にまでの距離は直ぐ傍。だから、直ぐに到着した。
だけど……、着いたのはいいけど。
「何やら中、騒がしくないかな……?」
「そうですね……あまり、穏やかではありません……」
そう思うのも当然と言うものだ。何しろ、着いて気づいたんだけど、建物の中から『大人しくしろっ!! この泥棒め!』とか、『こいつ漆黒の翼なんじゃねーか??』とか聞えてくる。家の外にいるのに、はっきりと聞こえてくるのだ。
そして、その後に『ちげーーーーよ!!何でオレがんなことすんだよ!!』と さっき人達の声よりも、遥かに大きな声。……メチャメチャ大声が聞こえてきた。
穏やかじゃない、と表現するより、殺伐としている。喧しい、と言う表現が一番しっくりと来る。
イオンとアルは、その会話の一部始終を聞いて理解した。声が大きいから、嫌でも判る。
「早く言って誤解を解いてあげましょう!」
イオンはそう言うけど……、やっぱり ちょっと不安もある。話の中に、『店から食料を盗んだ』と言う話も聞こえてきたからだ。
「えっと………、 会話の流れから察するに、この声の人。もし店先での泥棒だったら 庇えないですよ?」
そう、オレたちがわかっているのは食糧庫の犯人だ。店頭の食料を盗んだ現行犯だったとしたら、庇えるものも庇えない。
「まあ、そうですが…… とりあえず入りましょう。食料に関する問題は少しでも解決したいですし」
「まぁ……確かにそうですね。勇気を出しますか……」
アルは、このドンチャン騒ぎになってる家の中に入るのは気が引けるけど仕方ない、と諦めていた。……反対にイオンは行く気満々だ。
ついて行く、と言っておいて、ここから先はイオン1人だけ行かせるのも……無責任な気もするから。そして、扉を開けようと手にかけた所で。
『ティアさんが…… 彼らは漆黒の翼じゃ…… 先ほど………逃走………私が保証します………』
聞き覚えのある声、そうジェイドの声が聞えてきた。それに そのジェイドの言葉から 心なしか騒ぎも静かになっていた。
「丁度良かった……、今のうちに入りましょう。アル」
「そうだね。今がチャンス」
イオンは、扉を開け、中へと入っていった。アルもそれに続く。
「食料泥棒のことで、少しお話をさせて下さい」
イオンがそう言うと、皆がこちらを注目していた。
「アル、イオン様。」
ジェイドは、入ってきた2人を確認した。イオン
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