暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第39話 一番見たくない顔
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リトが一頻り笑った後。

「……………」

 もうリュウキは話さなくなってしまっていた。どうやら、リュウキは少しむくれているようだ。正直、その姿も可愛らしい、と思ってしまうシリカだったけど。

「リュウキさん! すみませんっ。機嫌、直してくださいっ」

 シリカは、まだ笑みが続いていたけれど、リュウキの顔を見て謝っていた。

「別に、……オレは普通だ」

 リュウキはそう答えていたが、どこからどう見てもそうは見えない。

「はは。まぁまぁ、まずは食事にしよう。」

 キリトも一頻り笑った後、そう言っていた。
 丁度その時だった。ウェイターが湯気の立つマグカップ3つをもってきた。目の前に置かれたそれには不思議な香りが絶つ赤い液体が満たされている。

 パーティを結成した記念を祝して、とキリトの一声を訊き、他の2人もカップを掲げ、こちん……と合わせた。


 まだ、リュウキは若干眉をひそめていたんだけど、どうやら そこは、空気を読んだようだった。




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