旧校舎のディアボロス
第04話
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「粗茶です」
「あ、どうも」
「ありがとうございます」
ソファーに座る俺たちに姫島先輩がお茶を淹れてくれた。
それをイッセーはずずっと飲んでいる。
俺も一口貰うとしよう。
美味しい。普段ペットボトルのお茶しか飲まないためこういうのは新鮮だ。
「うまいです」
「あらあら、ありがとうございます。うふふ」
そういうと姫島先輩はグレモリー先輩の後ろに付いた。
今俺とイッセーの正面のソファーに搭城とグレモリー先輩が座り、その後ろに木場と姫島先輩が立っている。
「単刀直入に言うわ。私たちは悪魔なの」
やっぱりか。どうやら俺の予想は当たっていたらしい。悪魔は身近に居てもおかしくないと聞いては居たがここまで身近にそれも学園の憧れやマスコット等目立つ形でいるとは。
どうやらイッセーは信じていないようだ。まぁ、普通なら信じられるような話じゃない。それこそフォーティーンの病の類だと思うだろう。
「昨日の男を見たでしょう?あれは堕天使。神に仕えていた天使が地獄に堕ちた存在。私たちの敵よ」
イッセーの頭か精神が追いついていない状況で話を進めるグレモリー先輩。フォローをすべきなのだろうが俺は俺で自分の推測や知識との差異が無いかを確認する必要があるので後回しにする。
その後、先輩の説明は続き悪魔と堕天使そして天使の関係について説明してくれた。どうやらここまでは俺の知っている物と同じようだ。悪魔視点の説明ではあったが。
「オカルト研究部は仮の姿。本当は私たち悪魔の集まりなのよ」
「あえてオカルトと名乗ることで隠れ蓑にしているというわけですね」
俺は確認するようにそう聞いてみた。
「いえ。オカルト研究部は私の趣味よ?」
・・・深く考えすぎた自分が悲しくなってきた。悪魔がオカルトを研究するって・・・
いや、UFOとかそっちの研究をしているんだ。そう思う事にしよう。
「何朔夜も順応してんだよ!え、オカルト研究部ってそういう事?」
やはりイッセーは対応しきれていないようだ。信じていない。
するとグレモリー先輩が事実を突く言葉を口にする。
「―――天野夕麻」
「!!」
天野の名前を口にするとはっきりとイッセーに動揺が走る。
「一昨日、彼女とデートをしていたわね?」
「・・・こういう雰囲気でその話をしないでください」
はっきりと怒気を含む口調でイッセーは先輩に言う。
そうだろう。イッセーの中ではその話題はタブーだ。確かに存在したはずの人物を誰も覚えておらず信じてもらえない。
それをオカルトとして片づけられるのであれば怒るのも当然だ。
「いえ、彼女は確かに存在していたわ」
グレモリー先輩がそういう後ろに居た姫島先輩が一枚の写真を取り出す。そこには天野とイッセーの二人が写
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