旧校舎のディアボロス
第03話
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が親の仇でも見るかのような目で見てくる。
「一応知り合いだ」
「先輩とは森の中の休憩スポットでよく会います」
「その時に少し話す程度だ」
搭城とは知り合い以上友人未満と言ったところだろう。隣のバカをはじめとした変態どものストッパーをやっていると休息が必要になる。そのために見つけた休息場所で今年度に入り遭遇するようになった。その時に少し話したりする。そんな感じだ。
「こいつは兵藤一誠だ」
ぺこり。
俺がイッセーの紹介をすると小さくお辞儀をし再び羊羹に手を付けた。
シャー。
部屋の奥からそんな音が聞こえてきた。ここにはシャワーもあるのか。私物化しすぎじゃないか?
「・・・いやらしい顔」
搭城がぼそりと呟いた。俺は隣を見てみると彼女の言う通りの顔がそこにあった。本当にわかりやすい奴だ。
「はい、部長」
そこから女性の声が聞こえた。どうやらグレモリー先輩とは別に一人そこにいるみたいだ。
その人はグレモリー先輩に何かを渡すとこっちに出てきた。
綺麗な黒髪をポニーテールにし、スマイルを絶やさない大和撫子で有名な姫島朱乃先輩だ。
学園では『二大お姉さま』のもう一人で男女問わず憧れの的だだ。
「私はこのオカルト研究部の副部長をしております姫島朱乃と申します。以後お見知りおきを」
「望月朔夜です。よろしくお願いします」
「ひょ、兵藤一誠です。よろしくお願いします」
イッセーは緊張気味に返していた。
それにしてもここは学園で有名な人が集まる場所なのだろうか。一応イッセーも有名人だ。ここにいる人たちとは逆の意味でだが。
「ごめんなさい。昨夜、イッセーの家でお泊りをしたからシャワーを浴びれなかったの」
そういいながらグレモリー先輩が制服に身を包み髪をふきながら出てきた。
その件については後で先輩に聞くとしよう。昨夜イッセーの治療をどうやったのかを。
「これで全員揃ったわね。兵藤一誠君、望月朔夜君。いえ、イッセーにサクヤ」
「は、はい」
「はい」
「オカルト研究部はあなたたちを歓迎するわ」
―――――――――――――――――悪魔としてね
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