暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D―魔法使いのキセキ―
旧校舎のディアボロス
第03話
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 波乱の一日が過ぎ、また朝が来た。
 今日もいつもの場所にイッセーは現れなかった。昨日のことがあっただけに心配になりメールではなく電話をしてみたが、どうやら杞憂だったらしくいつも通り、むしろ5割増しのテンションで応じてきた。何があったか気になるところではあるが、まぁ元気ならいいだろう。
 先に学園に向かい松田と元浜の二人と会話をしていると、外が騒がしくなった。ちらほらと悲鳴や呪詛が聞こえる。・・・悲鳴はともかく呪詛を吐く出来事ってなんだ?二人も気になったのか三人で玄関口の方に行くと
「なぜエロ兵藤とリアスお姉さまが!?」
「兵藤死すべし!」
 という回りの生徒の言葉と、イッセーとグレモリー先輩が何かを話している様子が見えた。
 二人が一緒に登校してきたとなると先輩は一晩かけてイッセーを治療してくれたという事だろう。
 イッセーのテンションが高かったのもそれが理由だろう。自分の家に同年代の女子、それもお姉さまと称される人が泊まったんだ。イッセーでなくても嬉しいことだろう。
 そんなことを思っていると先輩とイッセーが分かれたとたん、松田の右ストレートがイッセーの顔面に直撃した。
「イッセー!きさま、これはいったいどういうことだ!」
「そうだ。昨日俺たちと別れて何があった!」
 怖い形相をしながらイッセーを問い詰める松田と元浜。
 だがイッセーは笑いながら言葉を紡いだ。
「おまえら、生乳を見たことがあるか?」
 その言葉に二人はいつぞやの作画崩壊を再び繰り返し固まった。そして俺も固まった。

 ・・・先輩、あなたはいったい何をしたのですか?本当に。

 呆然としている俺にイッセーは声をかけてきた。
「朔夜。昨日の事なんだが・・・」
 その言葉で俺は思考を再開する。
「その話は放課後だ。先輩に『使いを出す』って言われたんだろ?」
「ああ、そうか。やっぱり昨日のことは夢じゃなかったんだな・・・」
 そういうイッセーは少し落ち込んだ。それはそうだろう昨日は死にかけたんだ。普通ならトラウマになってもおかしくない。
「それも含めて全部放課後だ。普通の話じゃないとだけわかっておけ」
 そういうと俺とイッセーは教室に向かう。・・・石化した二人を残したまま。


 ◇◆◇


 時間は放課後になり、俺とイッセーはグレモリー先輩の言う『使い』を待つ。
 まさか、使い魔が来ることはないだろうな?などと考えていると教室が黄色い声で騒ぎ出す。
「けっ。イケメン王子かよ」
 イッセーが悪態を付く。周りを見るとほかの男子も似たような感じだ。
 木場祐斗。学園一のイケメンと言っていい容姿をしている学園の王子様だ。
 見た目だけでなく性格もいいため女子からの人気は男子の中で間違いなく一番だろう。
 俺も客観的な評価だと成績
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