旧校舎のディアボロス
第02話
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イッセーは俺の言葉にひどく落ち込んだのか肩を落としながら自分の席に着いた。
本当に悪いな。イッセー。
◇◆◇
今日イッセーを観察して気付いたことと言えば、イッセーからオーラのようなものを感じることができた。これはグレモリー先輩と同じものだ。前まで特殊な魅力か何かだと思っていたが昨日までイッセーにはなかったものが突如発生したとなるとこれが関係ありそうだ。ということはあの人も関係者か?天野とは似て非なるものだから確認をするなら先輩の方がいいだろう。
しかし現状、先輩やこの学園のイッセーと同じオーラを放つ人たちがイッセーの味方か分からない以上うかつには動けない。
昨日何かがあったことは確実なのだから、イッセーから聞いていたデートコースを回ってみることにしよう。可能性は低いが何か手がかりがつかめるかもしれない。
イッセーは松田の家で秘蔵コレクション鑑賞会に参加することにしたらしい。それを堂々と鑑賞予定のDVDを広げた三人組をいつも通り説教してから行動に移す。
早足で昨日の待ち合わせだった場所に向かい、そこから服屋、カフェと聞いていた限りの場所を回っていく。特に手がかりをつかむことが出来ないまま最後の公園に向かう。辺りはだいぶ暗くなっていた。公園を調べ終えたら帰るとしよう。ただ公園でも手がかりが無かったら早くも手がなくなる。腹をくくって先輩に聞くしかないか?
と今後の方針について考えながら公園の中に入っていく。
だが、入ってすぐに異質な感覚に見舞われた。
「!? これは結界か?」
魔法を練習するための部屋にも結界が張られているためすぐに気が付いた。家のものよりも精度は低いようだが。
俺は突如張られた結界に戸惑っていると
「ガハッ・・・・・!?」
何処からかかすれた悲鳴が聞こえた。俺は急いで声が聞こえた場所に向かうそこには。
「ほう。人間がここに入ってこれるとは。いや、すでに入っていたのか」
「さ・・・・く・・・や?」
コートを纏い黒い翼を生やした男と光の槍のようなものを刺され倒れているイッセーが居た。
「イッセー!!!」
俺はすぐさまイッセーの元に駆け寄る。はっきりと貫通している槍を抜くために握ろうとするがその前に槍が消えてしまう。
「見られないように結界を張ったが、見られたのなら始末するしかあるまい。それにずいぶんとしぶといな一撃で決めるつもりだったのだが」
消えたはずの槍を握っている男がそう言いながらこちらに近寄る。
このままでは俺もイッセーも殺されてしまうため、俺は応戦すべく内ポケットに入れていた杖を取り出し魔法を唱える。
「ファイアーボール!」
杖の先から火の玉が飛び出し男に向かう。
「む!?」
男は意表を突かれたようだがとっさに跳びあが
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