第0章 転生世界のチャイルドドラゴン
第3話 龍王との出会い
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だ?」
身構える俺。ドライグや俺の神器を知っている時点で只者じゃないのはわかる。警戒心に満ちた眼差しを受けてその男性は苦笑する。
「そう構えんでくれ。お主に危害を加えるつもりはない。少し昔馴染みと話をしたいだけじゃ」
「昔馴染み?」
「お主の中にいる赤い龍のことじゃよ」
ドライグのことか。おいドライグ、この人一体―――
『この気配、このオーラ……まさかお前は』
驚いたような声を出すドライグ。やっぱりこの人のことを知っているのか?
『相棒、よく聞け。その男は人間じゃない』
え?人間じゃない?ドライグ、それはどういう……
『そいつは……俺と同じだ』
ドライグと同じ?……って、それってまさか!?
「どうやら、気付いたようじゃの。ではお見せしよう。……わしの正体を」
愉快そうに笑う男性から凄まじいまでの圧力を感じる。瞬間、その男性を中心に突風が吹き荒れ、俺は思わず目を瞑り吹き飛ばされそうになるのを必死に堪える。
突風が治まり俺はゆっくりと目を開ける。そして驚愕した。そこに男性の姿はなかった。かわりにそこにいたのは―――
「これがわしの、本来の姿じゃ」
そこにいたのは、大きな翼を広げたドラゴンだった。
『やはりお前だったか。リンドブルム』
リンドブルム?このドラゴンの名前か?
「自己紹介がおくれたの。わしは『練武の闘龍』リンドブルムという。お初にお目にかかる今代の赤龍帝殿」
目の前のドラゴン―――リンドブルムが挨拶をくれる。意外な礼儀正しさに俺もつられて挨拶を返す。
「あ、どうも、赤龍帝の兵藤龍夜です。初めまして」
『久しぶりだな、リンドブルム』
ドライグの言葉にリンドブルムは嬉しそうに笑う。
「うむ。実に久しい。息災なようでなによりじゃ」
『俺はもう魂だけの存在だ。息災もなにもないだろう?』
「かっかっかっ、そうじゃったな」
何やら親しげに会話を交わす二人―――っつーか二匹?どうやら本当に知り合いのようだ。
「あのーードライグ?それでこちらのドラゴンさんは、どちら様で?」
『ああそうだ。紹介しよう相棒。こいつはリンドブルム。俺と同じく伝説のドラゴンの一体でな。ドラゴンの中でも俺や白いのに次ぐ実力の持ち主だ』
伝説のドラゴンの一体で、ドライグ達二天龍に次ぐ実力の持ち主って!聞くだけでも凄そうだな。
「そんな大それたものではない。ただの修行好きなだけの変わり者のドラゴンじゃよ」
ドライグの説明
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