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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
『祭』 午前〜正午
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後ろの扉に着きます」

 じゃない?

「迷路じゃないんですか?」

「はい、通路には様々なペイント玉を炸裂させる罠が仕掛けられていますので、それを浴びずに出口までたどり着いたらクリアとなります。服が汚れるといけないのでこれを上に被っていってください。それではお気をつけて」

 そう言って雨具を手渡され、私たちは通路に入ります。通路は人一人より少し広いくらい。入ってすぐに通路が3つに分かれました。

「とりあえず真ん中行くか」

「お任せします」

 お客さんはクロエですしね。私が先に、クロエが後ろで通路に入り……

「待った!」

「え!? な、何!?」

 足を踏み出そうとした瞬間クロエに思いきり肩を引っ張られました。何事かと思って私がクロエの方を見るとクロエは屈み込んで何かを調べています。これって……

「わ、ワイヤートラップ!?」

「だな、パーテーションの後ろにペイントが仕掛けてあるんだろう。」

 クリア者いないって言った意味が分かりました。こんなの素人には分かりませんよ。更に雨具で視界悪いですし……あ、だから雨具。なんて用意周到な……
 ワイヤーをまたいで進むとその先にもいくつものワイヤートラップが仕掛けてありました。足元ギリギリ、膝上、腹部、はたまた首の位置に至るまで。クロエがいなかったらとっくに引っかかっていたかもしれません。
 ようやく出口が見えてきました。

「ようやく到着ですね」

「ああ、まったくIS学園ってこういうのも教えるのか?」

「爆弾の解体の仕方とかは教わりましたけど……」

「案外物騒な学校なんだな……」

 そう言って慎重に出口に足を進め、もうすぐたどり着くというところで……

 ピリリリリリリリリリリ!

 突然頭上から携帯電話の着信の音が聞こえ、私とクロエは同時に見上げてしまいます。
 そこにはペイント玉に仕掛けられた携帯電話を元とした起爆装置が……

「IED(即席爆発装置)か!」

「う、嘘でしょう!?」

 次の瞬間にはパン! という破裂音と共に顔にどろどろのペイントをぶちまけられました。どうでもいいけどですけど何で白色……

「はーい、お疲れ様でした。これ、参加賞のうめえ棒ね」

「ていうかIEDはずるいだろ。あれじゃ通りかかった瞬間爆発させられるじゃないか」

「んー? 解除装置代わりの携帯隊電話がね、その最後の曲がり角の頭より上の置いてあるんだ。皆ワイヤーしか見ないからよく引っかかってくれるよ」

「くっそー……」

 出口に着くとペイントを落とす用の桶が置いてあり、そこで顔に着いたペイントを落としました。クロエの抗議もむなしく要求は却下。時間的にも丁度いい時間ですね。
 そろそろ整備
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