暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第52話 終わりと始まり
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「あらあら、私も火織ちゃんとイッセーくんを連れて行かれてしまっては悲しいですわ」

「………………」

 部長の他に、祐斗以外も激励を送ってくれる。うん、こうまで応援されちゃ負けられないね!

 こうして私達は一路、勝負のためにグラウンドへと向かうのであった。







 あの後ゼノヴィアの拘束を解き、エクスカリバーを返してグラウンドへと向かう途中、私達が部室に来る前に何があったかを皆に聞いた。しかし原作でもそうだったと思うけど、やっぱりアーシアにゼノヴィアは手を出そうとしたか。やっぱりこのままはよくなさそうね。特にゼノヴィアにとって。

「そういうことならついでにちょっとお説教でもしようかしらね」

 そう言いながら私は少し前を歩くイリナとゼノヴィアに目を向ける。

「あ、あの火織さん。私は気にしていませんので……」

「……アーシアは強いわね」

 私はそう言いつつアーシアの頭をなでてあげる。でもお説教を止めるつもりはないかな? 原作でも気になってたんだけど、ゼノヴィアがアーシアに歩み寄ったのって神が死んでいるのを知って、アーシアが異端の烙印を押されたのはアーシアのせいだけじゃないって知ったのがきっかけなのよね。もし神が存命なら……まあその場合アーシアが追放されることもなかったでしょうけど、正直この2人が仲良くなれたかどうかわからない。

 つまるところ問題なのはゼノヴィアが、そしてイリナもだけど、全てに関してこれが神の意志だと勝手に決めつけて思考停止しちゃってることなのよね。少なくともゼノヴィアは自分で考えるということを放棄しちゃってるし、イリナもその傾向が見える。後々のためにもこの点はなんとかしておきたいかな?

 さて、そんなことを考えているうちに私達はグラウンドへと到着し、イリナとゼノヴィアはグラウンドの中心でそれぞれのエクスカリバーを開放してこちらを睨んでる。

「じゃあ行ってきます、部長」

「えぇ、気を付けるのよ」

 その言葉とともに私は彼女たちのもとへ行こうとする。しかしここで私を静止する声が

「火織さん」

 目が完全に座っちゃってる祐斗が私の前に立ちはだかった。

「何、祐斗?」

「この勝負、僕に譲ってくれないかい?」

 あぁ、やっぱりか。何となくこうなるような気がしてた。

「ダメよ。これは私の役目」

「……火織さんは知らないかもしれないけどエクスカリバーは「知ってるわよ。部長から聞いた」……なら分かるだろう? これはまたとない好機なんだ。それでもまだダメだって言うなら……」

 そう言って祐斗が手に魔剣を創りだそうとした瞬間、私は瞬時に祐斗の髪の毛を掴み

ズドンッ!!

「ガッ!?」

「祐斗!!」

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