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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第52話 終わりと始まり
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ほど」
そう納得したようにつぶやいた龍巳は
「つまり2人、完全なる無駄足」
その瞬間、空気がビシィッ! と固まった。そしてそんな空気をぶち壊すかのように
「にゃ〜っはっはっはっはっは!! 死ぬのも覚悟の上だって意気込んで来ておきながらもう全部終わってたとか!!」
黒姉、腹を抱えて大笑いである。そしてそれを聞いたイリナは顔を赤くして目をそらしたわ。一方ゼノヴィアは
「えぇい! うるさいこの化け猫め! 今すぐ滅してやろうか!」
「ふぅ〜ん? あんたなんかにそんなことが出来るのかにゃ? この期に及んでまだそれ振りほどけにゃいのに?」
「くっ! こんなもの、エクスカリバーさえあれば!」
そう言いながらなんとか魔法陣と霧の拘束から抜けだそうとするゼノヴィア。でもあれじゃあいつまで経っても無理そうね。
「はぁ、黒歌、その辺にしておきなさい。それから火織と龍巳はそれを返してあげなさい。わざわざこれ以上教会と対立する必要はないし、早々にお帰り願いたいわ」
「くっ、まあいい。おい、そういうことだからさっさとエクスカリバーを返せ。それからこの拘束もいい加減解け」
そう言ってくるゼノヴィアなんだけど……
「うぅ〜ん、返すことには問題ないんだけど……」
「火織ちゃん?」
少し悩む私にイリナが疑問の声を上げた。周りのみんなからも疑問に思ってるような空気が伝わってくる。そしてそんな空気の中私は………………両手をパンッと合わせイリナに頭を下げた。
「お願い! 1ヶ月、うぅん、2週間でいいからこれ貸して!」
「「「「「「「「「………………はぁっ!?」」」」」」」」」
おっとここでみなさん見事にハモってきた!
「なっ!? き、貴様どういうつもりだ!? やはり貴様らもエクスカリバーを盗むことが目的だったのか!?」
「いや、そうじゃなくて。っていうか貸してって言ってるじゃない。用事が終わったらちゃんと返すわよ」
「だとしても認められるかそんなこと!」
「えぇ〜、いいじゃない。もともとあなた達がコカビエルと戦って取り戻すつもりだったんでしょ? はっきり言っとくけどあなた達の実力じゃもし取り戻せたとしても大怪我は免れないわよ? それをほんのちょっと貸してくれるだけで、怪我もせずに取り返せるんだからいいじゃない。ほら、代わりに取り返してあげたお礼だと思って」
「巫山戯るな! そもそも貴様程度に取り返せたのなら我々だって無事に取り返せたはずだ!」
「……どうしてもダメ?」
「当たり前だ!」
「……よし! じゃあこうしましょ? 私と戦って私に勝てたらすぐに返してあげる! その代わり私が勝ったら2週間貸して!」
「だからなぜ私達が貴様
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