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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第52話 終わりと始まり
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は死んでませんよ? 解凍すればちゃんと目を覚ますはずです………………多分」
「そ、そう……。ねぇレイナーレ、この堕天使は……」
「えぇ、間違いないわ。お顔を拝見出来たのなんてほんの数回だけれど間違いなくコカビエル様よ」
「……火織、もういいわ。しまってちょうだい」
「はい」
その言葉とともに私は氷の塊を再び影の中に戻した。それとともに皆はほっと息を吐く。
「(ねぇ、火織)」
「(うん?)」
と、そこで黒姉が小声で話しかけてきた。
「(戦ってたのは分かってたんだけど、少しの間気配が消えてたのはどういうこと?)」
ああ、そのことか。更に聞こえてたのか、白音も私に耳を寄せてくる。
「(コカビエルがあまりにも戦争狂だったからさ、戦争がいかに怖いか思い知らせようと思って)」
「(それと気配が消えることとどう関係するんですか?)」
「(龍巳が翼をズタズタにして飛べなくした後、次元の狭間に放り込んだのよ。で、その後なんだけど………………ベータの群れに襲わせてみた)」
「「((……うわぁ))」」
ちなみにベータとは、とあるアニメに出てくる人食いの化け物どものことである。詳細はちょっと違うんだけど、グロテスクな見た目で人間をバリボリ食べる姿はまさしく人類の天敵である。
「(じゃあコカビエルの手足が引きちぎられてるのは……)」
「(うん、最初はコカビエルも光の槍で蹴散らしてたんだけど、そのうち物量に押し潰されちゃって最後は……。で、両手両足噛み付かれて悲鳴あげたところで、さすがにもう充分かなと思って凍らせて終わりにしてあげたんだ)」
「(さすがにそれは戦争狂でも戦うのが嫌になりそうにゃね)」
とそこで、紅茶を飲んだりしてようやく落ち着いたのか、部長が話を再開させた。
「さ、さて、これで私達が堕天使と繋がっていないということを信じてもらえるかしら?」
「あ、ああ、まあそうだな。信じてやってもいい」
ゼノヴィア、さっきまでの威勢はどこへやら、今は顔を青くしてこっちから目をそらせてるわ。
「ではリアス・グレモリー、お前たちの言うことを信じ、お前たちには手を出さないことを約束する。その代わり我々は即座にエクスカリバーを返還することを要求する」
その言葉に龍巳が首を傾げた。
「ん、どういうこと? これ、我らが堕天使たちから手に入れたもの。こいつらと関係ない」
「あぁ、そういえばあなたも、それに火織にもまだ結局話していなかったわね。つまりね、あなた達が回収してきた3本のエクスカリバーはもともとコカビエルたちが教会から盗み出したものだったのよ。で、こちらの2人がそれを取り戻すために派遣されて来たというわけ」
「ん、なる
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