暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第52話 終わりと始まり
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ら立ち直ったゼノヴィアが殺気を放ちつつ言ってきた。

「証拠はあるのか? 貴様達の言っていることは確かに筋が通っている。しかしそこに物的証拠は1つもない。貴様が嘘をついていないと証明できるのか? ……そもそもこんな子供が堕天使の幹部であるコカビエルを倒すなど考えられん」

 その言葉とともに場の空気が再び張り詰める。それにしても証拠か。確かにゼノヴィアからしてみれば私が嘘を付いていると思っても仕方ないのかな? でも証拠……無いことはないんだけど……でもあれは……。

 その時龍巳が隣から私の服の裾をくいくいっと引っ張った。

「火織お姉ちゃん、あれ見せる」

「あれを? でも……」

「火織、何か証拠になるようなものがあるのなら見せてちょうだい。私の可愛い下僕がいつまでも教会の連中に疑われ続けるというのはいい気がしないの」

「……うぅ〜ん、分かりました。じゃあその……心臓の悪い人は目をつぶってて下さい」

 その言葉に皆は首を傾げる。

「火織、一体どういうことかしら?」

「いえ、証拠なんですけど、ちょっとショッキングなものでして。少なくともアーシアは見ないことを勧めるわ」

「ふぇっ? 私ですか?」

 それを聞きさらに混乱するアーシアの目を、レイナーレが手で覆った。

「レイナーレさん?」

「アーシア、火織がそう言うんだから多分見ないほうがいいわ。……私もなんだか嫌な予感がするし」

「奇遇だなレイナーレ。俺も激しく目をつぶりたい」

「正直私も今すぐ前言を撤回したいのだけれど……主として見ない訳にはいかないわ。火織、見せてちょうだい」

「……では」

 私は部長の決意した表情を確認すると、つま先でトントンッと床を叩く。すると私の影がいつものように広がりその中から『それ』がせり上がってきた。その瞬間

「「「「ひぃっ!?!?」」」」

 その瞬間それを見た数人が悲鳴を上げた!

「なっ……なっ……」

「いいアーシア!? 絶対に見ちゃダメよ!!」

「ふぇっ!? ふぇぇっ!?」

「あらあら……これは……」

「これは一体……」

 『それ』を見た数人は絶句し、数人は引いたりと反応は様々だった。皆が驚く『それ』とは………………巨大な一つの氷の塊。そしてその氷の中には………………フリードを含めた3人の悪魔祓い(エクソシスト)と彼らに聖剣を使えるようにしたというバルパー・ガリレイ、そして10枚の翼をズタズタに引き裂かれ、手足を引きちぎられた状態で、ありえないものを見たような恐怖で引きつった顔のコカビエルがいた。うん、自分でやっといてなんだけど、これって割とホラーよね。私も見てて気持ち悪くなってきた。

「あ、ちなみに一瞬で凍らせたんでこの人達
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