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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第52話 終わりと始まり
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ドは上がってたんだけど、それだけだったから簡単に撃退できたわ」
それを聞くとイリナとゼノヴィアは驚き、グレモリー眷属の皆はなぜか疲れたような顔をしていた。
「いくら格下といえど相手がエクスカリバーならそう簡単に撃退できないと思うのだけれど……。まあそこはいいわ。火織だし」
って部長、それどういう意味ですか!? なんか皆もうんうんって頷いてるし! 黒姉や白音も笑ってないで反論してよ!
「……で、撃退した後はどうしたのかしら?」
「……フリードは敵わないとみるや閃光弾使って逃げ出したんです。前回戦った時もそうだったんで注意してたのが功を奏しました。かろうじて見失わずに済んだんで、龍巳と一緒にこっそり後をつけたんです」
「……あなた達、なんて危ないことを。いい? そういうことは今後控えなさい? 何かあったら主である私に報告するの。いいわね?」
「あはは、すみません。急いでたもんで。で、その後フリードは町外れの廃屋に入っていったんです。それで私達も後を追って入ると、どうやら尾行がバレてたみたいで待ち伏せされてました」
そこまで聞いた皆は息を呑んで、私に続きを促した。
「そこにはフリードの他にもう2人、エクスカリバーを持った剣士と、それから彼らにエクスカリバーを使えるようにしたのはこのわしだ! って自慢するおじいさん、……そして羽を10枚持った墮天使がいたんです」
「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」
そこで皆はもう何度目になるか分からない驚きの表情をした。
「羽が……10枚……」
「おそらくそいつが……」
「コカビエル」
「……で、火織。その後一体どうやって……」
「どうってその………………ちょちょいと」
「「「「「「「「ちょちょい!?」」」」」」」」
「龍巳が」
「「「「「「「「龍巳が!?」」」」」」」」
そこで皆はぐりんと視線の先を私から龍巳に変えた。その龍巳はというと
「ん、コカビエル、我にとっては所詮雑魚。すぐ勝った」
と、胸を張りつつ自慢気に言った。それを聞きいよいよ訳が分からないといった表情になったイリナとゼノヴィアとは対照的に眷属の皆は何やら悟りきった表情で遠くを見てた。
「……はぁ、だいたい分かったわ。つまり龍巳があっという間に全員蹴散らして、その後3本のエクスカリバーを回収してここに来たというわけね」
「ん、ちょっと違う。我倒したのコカビエルだけ。はぐれ
悪魔祓い
(
エクソシスト
)
倒したのは火織お姉ちゃん」
「……そう、まああなた達がありえないと思っていたけれど墮天使と繋がっていなくて安心したわ」
そう言ってため息を吐く部長。しかし
「……証拠は?」
さっきの衝撃か
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