暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第52話 終わりと始まり
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ことか説明してもらえるかしら?」

 あの後皆で席についてトライデント焼きを食べつつお茶の時間となり、一服つけた所で部長が聞いてきた。ちなみにイリナは私の隣で小さくなりつつもちょびちょびとトライデント焼きを食べてた。なんか可愛かったな。で、ゼノヴィアの方はというと、食べれるように腕の拘束は解いたんだけど一切出されたものに手を付けなかったわね。

 それでまあ、ずっと懸念してた祐斗なんだけど、なんかどうしていいか分からないといった表情で大人しくしてたわ。まあ実際、衝撃的なことがありすぎてどうしていいのか分からないんでしょうね。

「え〜と、まず昨日イリナがうちに来た時に今日一緒に昔良く食べたトライデント焼きを食べようって約束したんですよ。で、放課後になってすぐに龍巳と一緒に買いに行ったんです」

「ええ、そこまではイッセーから聞いているわ」

「で、ですね。買いに行ってる途中に………………襲われたんですよ」

「「「「襲われた!?」」」」

 皆一斉に驚いてるけど、その中で一層驚いてたのは

「襲われたって大丈夫だったの火織ちゃん!? 怪我はない!?」

 そう言いながら隣のイリナが私の身体をあっちこっち触ってきた。そんなイリナの姿に私は苦笑する。敵対してもなおこんなに心配してくれるイリナの態度が思いのほか嬉しかった。

「大丈夫だから落ち着いてイリナ。で、襲ってきた相手なんですけど覚えてるかな? なんとあのフリード・セルゼンだったんですよ」

「「「「「っ!?」」」」」

「「「「………………?」」」」

 その言葉に反応したのはイッセー、アーシア、レイナーレ、イリナ、ゼノヴィアだった。一方他の皆は頭の上にはてなマークを浮かべてるわ。やっぱり覚えてなかったか。

「えぇっと、火織? 誰だったかしら?」

 部長が困惑した表情で聞いてくる。それに答えたのは私ではなくレイナーレだった。

「……私が以前あなた達と敵対した時に従えてたはぐれ悪魔祓い(エクソシスト)の1人よ。確かあの時1人だけ逃げられたって聞いてたけど……」

 そこまで聞いて分からなかった皆も「あぁ、あいつか」といった感じに納得してくれた。

「フリード・セルゼン。元ヴァチカン法王庁直属の悪魔祓い(エクソシスト)ね。信仰心なんてものはなく、あったのはバケモノへの敵対意識と殺意、そして異常なまでの戦闘意識のみ。同胞すらも手にかけるようになり、異端の烙印を押された男よ。……火織ちゃん、そんな奴に襲われて良く無事で……」

 そう言いながらイリナが涙目で私を見てきた。

「あ、あはは……。ま、まあ私は以前一度戦ってあいつの太刀筋とかも覚えてたしね。今回はこの天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリィ)を持ってたからスピー
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