暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第52話 終わりと始まり
[2/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
って本来掴んだ程度じゃ斬れないはずだけど、手のひらがバッチリ斬れてるわ。しかも聖剣の聖なるオーラで傷口が焼かれるオマケ付き。悪魔にとっては天敵だということがよく分かる。

 一方それを見て慌てたのは部員の皆とイリナだった。

「火織!?」

「火織ちゃん!? て、手を離して! このままじゃ火織ちゃんが死んじゃう! そんなの、そんなのだめだよ!!」

 血を見てさらに混乱しだすイリナ。刀身掴んでる状態で刀揺らされるとなおさら手のひら斬れて痛いんだけど……

「イリナ、落ち着いて。私は大丈夫だから。ね?」

「あ……」

 私が安心させるように笑いかけるとイリナはそのまま気が抜けてしまったようにその場にへたり込み、擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)から手を離してしまった。

「龍巳」

「うん」

 私は掴みっぱなしだった擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)をそのまま龍巳に投げ渡す。すると龍巳は左手に持ってた夢幻の聖剣(エクスカリバー・ナイトメア)を右腰に下げると、そのまま擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)を掴み取った。それを見てゼノヴィアは殺しそうな勢いで私達を睨んできたわ。

「火織さん! すぐに手の治療を!」

 とそこでアーシアが私に走り寄ってきた。さすがに聖剣の切り傷は痛かったから助かるわ。聖なるものが傷口を通って若干身体の中にも入っちゃったけど、まあこっちはそのうち抜けるでしょ。と、治療を受けているとようやく再起動してきた部長が厳しい表情のまま話しかけてきた。

「火織、私はあなたが堕天使と繋がっていたなんて思ってないわ。だけどこれは一体どういうことなのかちゃんと説明してもらえるかしら?」

「ええ、もちろんです。とりあえず皆ソファーに座ってお茶しながら話しましょうか。せっかく買ってきたおはいお屋のトライデント焼きが冷めちゃいますし、ちょっとだけ疲れてるんで。ほら、イリナも一緒に食べよう? 立てる?」

 私はそう言ってイリナに手を伸ばすと、恐る恐るといった感じにアーシアの治療が済んだ私の手を掴んできた。

「あ〜、火織、こいつどうするかにゃ?」

 そこで黒姉が未だに床に取り押さえられてるゼノヴィアについて聞いてきた。

「とりあえず動けないように拘束してイリナと一緒に座らせましょ? また斬りかかってきたら話が進まないし」

「了解。聖剣の方は龍巳が預かってくれるかにゃ?」

「ん、分かった」

 そう言うと黒姉は仙術の霧と魔法陣でゼノヴィアを拘束し、彼女の持っていた破壊の聖剣(エクスカリバー・デストラクション)は龍巳が回収した。そんな状態のゼノヴィアは更に眼光を鋭くしてこっちを睨んでるわ。







「さて、そろそろどういう
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ